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新「iPad」は今こそ買い時! そのすべてを徹底検証 第2回

500万画素の新iPad「iSightカメラ」、動画撮影やiPhotoを検証

2012年05月03日 09時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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動画性能は上々
周辺の歪みがちょっと気になる程度

 ビデオ撮影機能は、1080p対応に加えて手ぶれ補正をサポートしており、微妙に重い新iPadでも安定した動画撮影が行なえる。また、フレームレートは30fpsだ。幸いiOSデバイスにはカメラ/ビデオアプリは豊富なので、本格的にとまではいかないが、ひと手間加えた映像遊びが楽しめるので問題ないだろう。映像自体はとても鮮明で、Retinaディスプレー越しに見ても不満はなかった。

 ゆっくりとしたフレームワークには当然強く、手ぶれが生じそうな環境でもブレは最小限に抑えられていた。逆に水平方向の動体時には、コマ飛びした感じになりやすい。動画中のオートフォーカスはスムーズで、掲載した動画のように水平移動した物体が手前に迫る状況でもしっかりと追従している。

 また、タップフォーカスと長押しによるAE/AFロックにも対応。手ブレ機能で回避しにくいブレが生じしてしまうが、サードパーティー製のマウンターがあれば、意図的なフォーカスワークもやりやすそうだ。

 視界深度はやや低めだが、マクロ撮影時のように寄れば、印象的な絵作りが可能だ。マクロ撮影時は、新iPadの背面の銀色がほどよく光を回すレフ板代わりになるため、意外とキレイな動画を残せるのもうれしい。

スチルカメラとして撮影する際の画角はこんな感じ。次の動画と見比べてみよう

上の写真と同位置からビデオに切り替えて録画したもの。だいぶクロップされて、撮影できる範囲が変わってしまった。なお、あずにゃんが「実はニコニコ動画に踊ってみたを投稿したことあるんですよ!」といったので、ニチアサ的なダンスをお願いしてみた
すっかり運動をサボっている筆者による水平移動アクションを撮影した。ジャブのときはフレームレート不足、フックあとの左ショートアッパーはほとんど記録されておらずといった具合。回し蹴りに失敗してカメラのほうに戻ってくるときの追従具合も確認してもらいたい(にしても、脚動いてないなぁ……)
手ぶれチェックとして、新iPad「iSightカメラ」で車中からの風景を録画してみた。こういった撮影の場合、映像が微妙に揺れるものだが、そんなこともなくキレイに録画されていた。またローリングシャッターによる歪みも明確
最小焦点距離8cmくらいまで寄って撮影してみた。ここまで寄ると背景がボケるので、印象的な絵作りをしやすくなる

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