13.3型画面以下なら1.4kg以下が望ましい
ウルトラブックは、「薄い」ことが強調されているが、意外なことに重量に関しての規定はない。しかし、持ち歩いて使うつもりなら、軽さにもこだわりたい。
4月下旬現在、日本国内で販売されているウルトラブックの重量は約1.1~1.83kgだが、液晶サイズが13.3型以下の製品なら、1.4kg以下を目安としたい。重量が1.4kg以下なら、比較的気軽に携帯できる。
特に軽い製品としては、東芝の13.3型液晶搭載ウルトラブック「dynabook R631/28E」(約1.12kg)やASUSTeKの11.6型液晶搭載ウルトラブック「ZENBOOK UX21Eシリーズ」(約1.1kg)が挙げられる。
ストレージはSSDで決まり!
ウルトラブックでは、ストレージとしてSSDまたはHDDが搭載されている。SSDモデルの容量は64~256GB程度で、HDDモデルの容量は320~500GB程度である。
SSDはHDDと違って、物理的に動くヘッドやプラッタがないため、ランダムアクセスが高速で、衝撃に強いことがメリットだ。SSDとHDDでは、Windowsやアプリの起動時間はもちろん、操作のレスポンスも格段に異なるので、いったんSSD環境の快適さに慣れてしまうと、もはやHDD環境には戻れない。
唯一の欠点が、HDDに比べて容量あたりのコストが高く、大容量化が難しいことだが、動画や写真などのファイルサイズの大きなデータは、外付けHDDやオンラインストレージなどに保存することにすれば、ウルトラブック内蔵のストレージは128GBのSSDでも実用的に利用できる。
SSD搭載モデルでも、実売6万円を切っている製品があるので、ウルトラブックを買うなら、SSD搭載モデルをおすすめする。また、ユニットコムの「Lesance NB S3431/L」のように、SSDとHDDの両方を搭載し、システムは高速なSSDに、データはHDDに保存するというハイブリッド構成の製品も存在する。
USB 3.0搭載がおすすめ
ウルトラブックのインターフェースでチェックしておきたいのが、USBポートの数と仕様だ。すべてのウルトラブックにUSBポートは搭載されているが、USB 2.0までしか対応してない製品と、USB 3.0にも対応した製品に大別できる。
例えば、日本エイサーの13.3型液晶搭載ウルトラブック「Aspire S3シリーズ」はUSB 2.0ポートを3基搭載しているが、USB 3.0には非対応だ。それに対し、デルの「XPS 13シリーズ」は、USB 2.0ポートとUSB 3.0ポートを1つずつ搭載している。
高速USBメモリーやHDDなど、USB 3.0対応周辺機器も増えてきているので、これからウルトラブックを購入するのなら、USB 3.0対応製品を選びたい。
なお、現在発売されている第2世代Core iシリーズ搭載ウルトラブックは、チップセットレベルでUSB 3.0をサポートしておらず、USB 3.0を利用するためには別途USB 3.0コントローラーが必要になる。
対して開発コードネーム「Ivy Bridge」こと第3世代Core iシリーズは、チップセットの世代も新しくなり、USB 3.0コントローラーも内蔵するため、今後登場するIvy Bridge搭載ウルトラブックでは、要件の1つとしてUSB 3.0への対応が必須になる。
以上でウルトラブックを構成する要件についての説明は終了だ。