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速い薄い軽い長持ち! ノートPCの新たなスタンダード

ウルトラブック(Ultrabook)の選び方

2012年05月14日 12時00分更新

文● 石井英男

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13.3型画面以下なら1.4kg以下が望ましい

 ウルトラブックは、「薄い」ことが強調されているが、意外なことに重量に関しての規定はない。しかし、持ち歩いて使うつもりなら、軽さにもこだわりたい。

 4月下旬現在、日本国内で販売されているウルトラブックの重量は約1.1~1.83kgだが、液晶サイズが13.3型以下の製品なら、1.4kg以下を目安としたい。重量が1.4kg以下なら、比較的気軽に携帯できる。

 特に軽い製品としては、東芝の13.3型液晶搭載ウルトラブック「dynabook R631/28E」(約1.12kg)やASUSTeKの11.6型液晶搭載ウルトラブック「ZENBOOK UX21Eシリーズ」(約1.1kg)が挙げられる。

13.3型液晶を搭載しながら約1.12kgという驚異の軽さを実現したdynabook R631/28E

ZENBOOK UX21Eシリーズは国内発売済みの春モデルで最軽量の約1.1kg

ストレージはSSDで決まり!

 ウルトラブックでは、ストレージとしてSSDまたはHDDが搭載されている。SSDモデルの容量は64~256GB程度で、HDDモデルの容量は320~500GB程度である。

 SSDはHDDと違って、物理的に動くヘッドやプラッタがないため、ランダムアクセスが高速で、衝撃に強いことがメリットだ。SSDとHDDでは、Windowsやアプリの起動時間はもちろん、操作のレスポンスも格段に異なるので、いったんSSD環境の快適さに慣れてしまうと、もはやHDD環境には戻れない。

 唯一の欠点が、HDDに比べて容量あたりのコストが高く、大容量化が難しいことだが、動画や写真などのファイルサイズの大きなデータは、外付けHDDやオンラインストレージなどに保存することにすれば、ウルトラブック内蔵のストレージは128GBのSSDでも実用的に利用できる。

 SSD搭載モデルでも、実売6万円を切っている製品があるので、ウルトラブックを買うなら、SSD搭載モデルをおすすめする。また、ユニットコムの「Lesance NB S3431/L」のように、SSDとHDDの両方を搭載し、システムは高速なSSDに、データはHDDに保存するというハイブリッド構成の製品も存在する。

ユニットコムのLesance NB S3431/Lは、SSDとHDD両方を搭載している

USB 3.0搭載がおすすめ

 ウルトラブックのインターフェースでチェックしておきたいのが、USBポートの数と仕様だ。すべてのウルトラブックにUSBポートは搭載されているが、USB 2.0までしか対応してない製品と、USB 3.0にも対応した製品に大別できる。

 例えば、日本エイサーの13.3型液晶搭載ウルトラブック「Aspire S3シリーズ」はUSB 2.0ポートを3基搭載しているが、USB 3.0には非対応だ。それに対し、デルの「XPS 13シリーズ」は、USB 2.0ポートとUSB 3.0ポートを1つずつ搭載している。

 高速USBメモリーやHDDなど、USB 3.0対応周辺機器も増えてきているので、これからウルトラブックを購入するのなら、USB 3.0対応製品を選びたい。

 なお、現在発売されている第2世代Core iシリーズ搭載ウルトラブックは、チップセットレベルでUSB 3.0をサポートしておらず、USB 3.0を利用するためには別途USB 3.0コントローラーが必要になる。

 対して開発コードネーム「Ivy Bridge」こと第3世代Core iシリーズは、チップセットの世代も新しくなり、USB 3.0コントローラーも内蔵するため、今後登場するIvy Bridge搭載ウルトラブックでは、要件の1つとしてUSB 3.0への対応が必須になる。

春モデルでは、USB 2.0と3.0のポートを1つずつ搭載したものが多い。画像はZENBOOK UX21Eシリーズ

 以上でウルトラブックを構成する要件についての説明は終了だ。

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