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速い薄い軽い長持ち! ノートPCの新たなスタンダード

ウルトラブック(Ultrabook)の選び方

2012年05月14日 12時00分更新

文● 石井英男

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ウルトラブックの選び方と基礎知識を一挙紹介!

 ウルトラブック(Ultrabook)は、スマートフォンやタブレットと並ぶ、2012年の要注目ワードである。その名の通り、薄型軽量かつ高性能を追求した、ノートパソコンの新たなスタンダードというべき存在だ。昨年秋以降、HPやレノボ、デルといった海外大手を中心に、第1世代機が続々と登場している。

 ところがこのウルトラブック、名前はよく聞くけれども、いったい何を指してウルトラなのかイマイチわかりづらい。薄さが特徴だとは聞くものの、16mm/1.1kgと文字通りの薄型軽量機から、20mm超で2kg近い大柄なモデルまで等しくウルトラブックと名乗っている。ではどこで見分ければいいのか、そして何より「どれを買えばいいのか?

 ――そこで、ASCII.jpでは、今春までに国内発売されたウルトラブックほぼ全機種を対象に、それぞれの特徴と選び方をまとめてみた。この夏に買うべき1台が見つかれば幸いだ。

ウルトラブックとは?

 最近、「ウルトラブック」という言葉をよく耳にするようになった。しかし、ウルトラブックとは何か、きちんと説明できる人はあまりいないのではないだろうか。薄くて軽く、リーズナブルな価格のノートPCといえば、確かにその通りなのだが、ここでウルトラブックの知識を、再度整理しておきたい。

 ウルトラブックというコンセプトは、世界最大の半導体メーカーとしてお馴染みのインテルが提唱したものだ。

 インテルが、その構想を明らかにしたのは、2011年6月に台湾で開催されたCOMPUTEX Taipeiの基調講演。その講演の中で、インテルの主席副社長であるショーン・マローニ氏は、「ウルトラブックとはノートPCの再定義である」と語り、その要素として、「非常に薄い」「長時間のバッテリー駆動時間」「高速なレスポンス」「高度なセキュリティー」「高次元のビジュアル体験」を挙げた。

 これらの要素は、あくまでキーワードとして紹介されたもので、講演の中で具体的な厚さやバッテリー駆動時間が明らかになったわけではない。

去る10日には東京・六本木でウルトラブックの体験イベント「インテル フェスタ 2012 ~ Ultrabook の時代が来た ~」が開催され、会場には国内未発表の製品を含む18機種のウルトラブックが出展された

 マローニ氏はウルトラブック構想に自信を持っているようで、「ウルトラブックは既存のノートPCを置き換えていき、2012年末にはコンシューマ市場の40%がウルトラブックになる」と述べた。また、価格も重要なポイントであり、1000ドル(約8万円)以下のモデルを用意することが推奨されている。

 ウルトラブックの具体的な要件については後述するが、ウルトラブックを名乗るためには、厚さや駆動時間などの要件をクリアーする必要があり、従来のノートPCに比べて設計のハードルは高くなる。

 COMPUTEXの基調講演で、マローニ氏はウルトラブックの登場時期を2011年下半期としたが、2011年9月にドイツ・ベルリンで開催されたIFAで各社からウルトラブックが発表された。

 日本国内でのウルトラブックの第1弾の発売は11月中旬であったが、その後も、ウルトラブックへの参入メーカーが続々と登場し、2012年4月末時点でバリエーションモデルを含めると20機種以上もの製品が発売されている。

数年前に流行ったネットブックとは何が違うの?

 低価格なモバイルノートPCと聞くと、数年前に流行ったものの、いつのまにか廃れてしまったネットブックを思い出す人がいるかもしれない。だが、ネットブックとウルトラブックでは、そのコンセプトは大きく異なる。

 ネットブックのコンセプトは、「性能は最低限でいいから、とにかく安くて小さなノートPCを実現する」というものであったのに対し、ウルトラブックのコンセプトは、「高性能で薄いノートPCを手頃な値段で実現する」というものである。

 ネットブックは、5~7万円程度という低価格で話題を集めたが、CPUとして低コストだが性能も低いAtomを搭載し、OSも1世代前のWindows XPを搭載するなど、スペックは当時の一般的なノートPCと比べてもかなり見劣りするものであった。液晶も10.6型1024×600ドット程度が主流であり、解像度的にも不満があった。

数年前に一世を風靡したネットブックやCULVノート。ウルトラブックとの違いは?

 そこで登場したのが、CULVノートと呼ばれる製品だ。CULVノートは、CPUとしてCore 2 DuoやCeleronの超低電圧版を搭載し、液晶も13.3型1366×768ドットへと進化している。ウルトラブックは、CULVノートの進化形ともいえる製品であり、CPUとして最新のCore iシリーズを搭載するほか、製品によっては1600×900ドット液晶を搭載するものもある。

 安さにつられてネットブックを買ったのはいいが、性能が低くてイライラしたという経験をお持ちの方もいるだろうが、ウルトラブックならそうした心配はない。ウルトラブックの多くは、ストレージとして高速なSSDを搭載しているため、HDDを搭載したフルサイズノートPCよりも体感的な速度は上回るほどなので、安心してご購入いただきたい。

 ネットブックの場合、当初は台湾や米国など海外のメーカーが主流だったが、注目が集まると、NECや富士通、東芝、ソニーなどの国内メーカーも続々と参入を開始した。

 ウルトラブックも、現時点では海外メーカーが中心だが、富士通やソニーも海外の展示会で参考出品を行なっており、今年夏以降、ウルトラブック市場に参入する国内メーカーが増えてきそうだ。

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