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ドコモ決算発表 夏スマホはXi中心 パケット定額の見直しも

2012年04月27日 22時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 NTTドコモは2011年度通期の連結決算を発表。営業収益は4兆2400億円、営業利益は8745億円といずれも2002年以来、8期ぶりの増収増益を果たした。

8期ぶりの増収増益
その要因はやはりスマートフォン

NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏

 ドコモのこの好調を下支えしているのはやはりスマートフォンだ。音声収入の減少を上回るパケット収入の増加を果たしたほか、端末販売も好調だ。通期での端末販売台数は2209万台で、そのうち882万台をスマートフォンが占める。特に3月は1ヵ月だけで167万台と、前年同月の3.5倍と、完全に主役はスマートフォンに移った。

 来年度もその傾向がさらに進み、スマートフォンの販売台数は1300万台の計画である。そのうちXi対応端末は約6割を目指すなど、スマートフォンの中でもXiへの移行を進めている。当然新製品はXi中心で、5月中旬に発表を予定しているという夏モデルでは7割がXiモデルになる予定だ。

パケット収入の伸びがドコモを支えている
2012年度は完全にスマホが主流に。Xi端末は6割を目指す

ドコモは総合力で他キャリアに対抗
Xiのエリア拡大も前倒しで進める

 ドコモのスマートフォンが好調である一方で、MNPによる流出が約80万と決して小さなモノではない。MNPの流出を減らし、また純増を拡大するための取り組みとして、“ドコモならではの総合力を生かした競争を推進する”とする。

 その総合力に含まれるのが、「端末ラインアップ」「ネットワーク」「サービス」「価格競争力」「安心・安全」の5要素。

 ネットワークではXiのエリア展開を前倒しで進める。従来の予定では2012年度中に人口カバー率約40%だったのを、約1700億円の投資で約70%に引き上げる。また、2012年度第3四半期には800MHz帯、1.5GHz帯においてもXiのサービスを提供する。

総合力で他キャリアに対抗する。特にXiのネットワークはエリア拡大を前倒しに

 1.5GHz帯においては、一部地域で15MHz幅でのサービスを展開する予定だが(東名阪を含む全国対応は2014年度以降)、従来は下り最大100Mbpsと告知していたが、LTE カテゴリー4(現在はカテゴリー3)対応端末を冬モデルで用意して、下り最大112.5Mbpsと告知していくとのことだ。

 「サービス」については、ドコモのネットワークでこそ展開できる高度な機能として、「ネットワーククラウド」というキーワード(ドコモの造語という)で提供していく。

 これは音声認識や機械翻訳のサービスをドコモのネットワーク上で提供することで可能にするもので、すでに提供されている音声認識によるエージェント機能「しゃべってコンシェル」や「通訳電話」のほか、メールの内容を日本語と英語/中国語/韓国語などに相互に翻訳してくれる「メール翻訳機能」も5月末に開始予定だ。

音声認識や自動翻訳など、ドコモのネットワークでしか利用できない、ドコモのネットワークであれば端末を選ばずに利用できる機能を強化していく

3GBで一旦上限になるXiユーザー向けの
お得なパケット定額プランも検討中

 とはいえ、ユーザーが最も気になるのはお金。端末代金については「月々サポート」を2011年度より増額することで、他キャリアに対抗する。具体的には現在実質2万~2万5000円程度だったのを、実質1万~1万5000円にするとのことで、これは単純に期待が持てる。

 また、「Xiスタートキャンペーン2」により、4月までは4410円、5~9月は4935円と割り引かれていたものの、10月以降は通常価格の5985円になってしまい、また7GB以上は別途料金が必要になると、ユーザーの感覚的には大幅に値上げされるXiのパケット定額についても「現在検討中」(山田社長)とのことだ。

 具体的な検討内容としては「7GBにまでいかないユーザーはもう少し安くするという考えがある。たとえば3GBが上限でそこから階段になるというプラン。もっとバリエーションがあって使い勝手を良くしたい」とする。また、中高年齢層向けにリリースすると思われる「らくらくスマートフォン」も安価な料金を検討しているとのことだ。

iPhoneではドコモの自由にはならない
近々での導入予定はない?

 説明会終了後の囲み取材において、iPhone導入の可能性について問われた山田社長は、「アップルは垂直統合モデルで、(iPhoneでは)なかなかドコモの自由にはならない」「報道でされているようにボリュームコミットメントがあると、ドコモの戦略としては現状では厳しい」とコメントした。


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