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2012年1〜3月期決算が純利益94%増

アップルの未来と株価はiOSデバイスが決める

2012年04月27日 12時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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 アップルは4月24日(現地時間)、同社会計年度で2012年第2四半期(1〜3月期)決算を発表した。昨年同期比の台数ベースでiPhone関連製品が88%アップ、iPad関連製品が151%のアップという好調なセールスの伸びに支えられる形で、売上が昨年同期比の59%増、純利益では94%の大幅アップという驚異的な成績を達成している。

iOS製品の売上比率は75%、すでに同社の屋台骨に

 各製品のセールスについて細かく見ていくと、好調なiOSデバイスの陰に隠れる形ながら、Mac製品群も昨年同期比の台数ベースで7%、売上ベースで2%の成長を達成している。内訳はデスクトップ製品が同四半期の販売台数で120万台、売上では15億6300万ドル(約1270億8900万円)、ノート製品が販売台数で282万台、売上では35億1000万ドル(約2854億円)となる。

 ノート製品の割合が多いのは見ての通りだが、昨年比の実績でいえばデスクトップは台数ベースで19%増で、売上は8%増となっているのに対し、ノートでは台数が2%増、売上にいたっては1%のマイナスとなっている。直近で新製品がリリースされていないといった理由もあるが、ユーザーがある程度iOSデバイスのような製品に流れている可能性も考えられる推移だ。

 だが、現在のアップルにとって、Macの売上そのものは全体の13%程度でしかなく、売上の6割はiPhone関連製品で稼ぎ出されているなど、もはや事業の中核はiOSデバイス、特にiPhoneにあるといっても過言ではない状況にある。

 具体的には、同四半期におけるiPhoneの販売台数は3506万台で、売上は226億9000万ドル(約1兆8346億円)、iPadの販売台数は1180万台で、売上は65億9000万ドル(約5328億3445万円)となっている。このように、単体の売上ひとつをみてもiPad事業がMacのビジネス全体より規模が大きくなっていることが分かる。

iPhoneの販売台数は3506万台で、売上は226億9000万ドル(約1兆8346億円)iPadの販売台数は1180万台で、売上は65億9000万ドル(約5328億3445万円)

 この傾向は昨年の年末商戦にあたる2012年第1四半期(2011年10〜12月期)のデータでも顕著であり、iPhoneと合わせて全体の売上構成比で4分の3以上がiOS事業で占められている。アップル CEOのティム・クック(Tim Cook)氏は、同四半期に新型iPadがリリースされたことにも触れ、「好調なスタートを切ることができた」とコメントしている。

アジア地域で驚異的な伸び

 この事業ごと、地域ごとの売上詳細についてはアップルがPDF形式のファイルにまとめているので、興味ある方は参照してみてほしい。地域ごとの推移で興味深い部分としては、ほとんどの地域でMacの販売台数が増えていない一方で、アジア地域のみ29%という驚異的なペースで台数が伸びている。一因として、最近同社がセールスに力を入れている中国での販売台数が急増していることが挙げられるだろう。中国以外の地域でも売上全体は50%近いペースで上昇しており、これらはやはりiOSデバイスの売上増が牽引しているものとみられる。

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