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天才猫とBD少女 第7回

動画素材をPCで編集してBDに焼く方法を伝授

かふか、映像を編集してオリジナル映画のBDを作るよ!

2012年04月25日 11時00分更新

文● 編集部、モデル●金原朋未、かふか・大五郎@荻窪家

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今回は自分で撮影した映像やハイビジョンカメラの映像を使って、オリジナルのBlu-ray Disc™を作るポイントを紹介します!

「かふか、かふか!」

 ある日、部屋に帰ってきたトモちゃんは満面の笑顔だった。

 僕はぺしぺしとクッションを叩いて「どうしたの?」と尋ねてみる(トモちゃんにはにゃあとしか聞こえていないだろうけど)。なんだかんだで僕はトモちゃんの話を聞くのが好きなのだ。

「もうすぐ大学の学園祭があるでしょ。うちはテニスサークルだし、せっかくだからテニスの映画を作ろうって話になって、君なら映画監督できるよねって先輩に言われちゃったの!」

 トモちゃんに映画を任せるなんて、その先輩はなんと見る目がな……いや、大胆な人選をしたものだ。トモちゃんにテニス映画を作らせたら、きっと恐竜が絶滅したりイギリスのお城が倒壊するよ?

一生懸命作った映像が褒められてご満悦のトモちゃん

「友達に何度か『かふかベストコレクションBD』を貸してあげてたでしょ? それを先輩が見て『映像編集のセンスあるね』って褒めてもらえて。……うふ、うふふふふ」

 トモちゃん、またも満面の笑顔……というか思い出し笑いである。

「シナリオはもう先輩が書き上げてて、機材もよそから借りてきてくれるって。これからみんなで撮影して、終わったら編集しなきゃ。うまくできたらBlu-ray Disc™に焼いて配布することも考えるって」

 ストーリーは別の人が担当と聞いてだいぶ安心した僕だった。トモちゃんが台本を開いたので、僕も膝の上に乗って一緒に読み進めてみる。

 内容はテニスサークルを舞台にした青春物だった。シンプルな筋ながら登場人物がそれぞれ個性的で、彼らの悩みにも共感できる。面白いと言っていいんだけど、僕はあえて別の評価をしてみたい──『リア充ばくはつしろ』と。

「かふか、私頑張るからね、立派に監督として一大スペクタクル巨編を作ってみせるよ!」

 そう宣言してぐっと拳を握るトモちゃんに、僕は前脚をぺちぺちと打ち合わせて激励を送った。

 ……でもトモちゃん、その前にもう一度台本を読み直したほうがいい。たぶんそういう話じゃないから。

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