4月19日、北海道旭川市を拠点としたIT企業のコンピューター・ビジネスは、日本アイ・ビー・エムの協力のもと構築したデータセンターを4月20日に開所すると発表した。
旭川市は、大地震発生確率が全国最小(2010年地震調査研究推進本部調べ)で、盆地状の地形のため風の影響を受けにくく、台風や強風による交通障害が極めて少ないことが特徴だという。また、標高が111メートルと海岸から離れているため、外気空調利用による塩害や津波・高潮による水害の心配がない。さらに、東京から飛行機と車を乗り継ぎ、約2時間でアクセスできる利便性も兼ね備えており、データセンターの立地に適した場所なのだという。
今回開所するデータセンターは、すべてのラックに免震装置を配置し、48時間稼働の発電機や大型無停電装置(UPS)を冗長設備にて用意。セキュリティについては、カードリーダー、生体認証、監視カメラを設置して対策を行なっている。また、消火設備は、設置している機器を極力いためることのないように窒素ガスによる消火設備を備える。
このほか、データセンター内の熱を効率よく放出するため、空調設備からの冷気を導入する通路(コールドアイル)とサーバー等からの発熱を排出する通路(ホットアイル)を分離する構成を採用する。