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ライセンス料は66万9800円

日本IBMから圧縮効率を強化した「IBM DB2 V10.1」登場

2012年04月11日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月10日、日本IBMはセキュリティと大量データへの対応を強化したデータベース管理ソフトウェア「IBM DB2 V10.1」を発表した。

 DB2 V10.1は、個々のデータに対するアクセス制御が可能で、特にクラウド環境でのデータベース共有において、プライバシーや機密データの保護に貢献するという「Row and Column Access Control(RCAC)」を搭載。従来であれば表の行や列ごとでしか制御できなかったアクセス制御が、行と列の両方でも制御できるようになり、個々のデータに対してアクセス設定が行なえる。組織の階層構造にあわせたアクセス制御機能「Label Based Access Control(LBAC)」と組み合わせることで、より強固で柔軟な情報セキュリティを実現できるとのこと。これらの機能はDB2のすべてのエディションで基本機能として提供される。

 また、DB2 V10.1ではデータ圧縮効率を高めストレージ容量を削減する新しいデータ圧縮機能「アダプティブ圧縮」も提供される。データベースの1つの表は複数のページにわたって格納されたデータから構成されるが、従来版ではページごとの圧縮のみが可能だった。新バージョンでは、ページごとに圧縮した後にさらに表全体で圧縮するため、従来より圧縮効率が高まる。IBMの実験では、従来版では54.1GBのデータが21.2GBとなり、データ容量を約40%圧縮した。これに対し、新製品の圧縮機能では8.4GBとなり、約16%もの圧縮になるという。

 そのほか、データ参照・更新速度向上への対応も強化しており、使用頻度に応じてデータを格納するストレージシステムを選択できるようになった。使用頻度の高い表のデータは、アクセス速度の高いストレージシステムに格納し、使用頻度の低い表のデータはアクセス速度の低いストレージに格納するように設定できるため、パフォーマンスを最適化できる。

 DB2 V10.1のライセンス料は66万6900円。日本IBMおよび同社のビジネスパートナーから販売する。

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