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“漢”ゴコロをくすぐるクラス初の液晶一体型ワークステーション

驚きの構造でツールフリーを実現した『HP Z1 Workstation』

2012年04月09日 17時00分更新

文● 後藤 宏

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世界初をうたうHPの一体型ワークステーション。それがZ1だ

 4月9日、液晶一体型ワークステーション『HP Z1 Workstation』が国内でも発表された。2月に米国で披露され、特異なコンセプトで全世界の関心を集めた製品の魅力を紹介していこう。

日本HPの『HP Z1 Workstation』。ディスプレーの解像度は、2560×1440ドットの液晶パネルを採用している

 日本ヒューレット・パッカードの“Zシリーズ”は、高性能かつメンテナンス性に優れた筺体構造を持つワークステーションだ。そのZシリーズ初の一体型モデルとして発表されたのがHP Z1 Workstationだ。コンシューマー向けでは、すでに一般的となっている一体型マシンではあるが、ワークステーションとしてはこれまで類を見ないコンセプトと言える。

 その理由はタワー筺体などを採用したセパレート型デスクトップに比べて、液晶一体型は省スペースなぶんメンテナンス性を確保するのが難しいため。しかし、本製品は驚くべきアプローチで、一体型の筺体とメンテナンス性を両立している。

 具体的には本体下部にあるボタンをスライドさせることで、ディスプレー部分が持ち上がる構造で、手軽に内部にアクセスできるのだ。

本体を支えるヒンジは二重ヒンジ設計。ディスプレー面を上にして、本体を完全に倒すことができる

 実際に本体を開ける様子は、ちょっとした感動もの。本製品は二重ヒンジを採用しており、液晶面を上にして本体を倒すことができる。その状態で、アタッシュケースを開くように液晶ディスプレー部分を持ち上げるのだ。左手奥にはダンパーが装備されており、開け閉めもスムーズ。開けた後は、しっかりと固定されるため、安心して内部のメンテナンス作業を進められる。

ヒンジは曲がる角度をしっかりと固定できる。二重ヒンジ構造をいかして、本体の高さや角度を自在に調整可能だ

本体背面には、取っ手が付いている。ディスプレーの高さや傾斜角度を変えるときに利用するとスムーズ

本体の下部には、両端にスライドするボタンが配置されている。それを同時にスライドさせ、ディスプレー部分を引き上げる

左端にはダンパーを設置。液晶ディスプレー部分を閉じる際、手を放しても、ゆっくりと動く仕組みで安心だ

二重ヒンジ部分は、折りたたむとロックがかかり、固定される。元に戻すときは、ヒンジの中央にあるボタンを押しながら、ヒンジを伸ばす

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