素敵ポイントその1
とても優秀だった従来機とほぼ同じ撮像素子を採用
撮像素子は有効画素数約1610万画素のAPS-Cサイズ「Exmor APS HD CMOSセンサー」を採用。ISO感度はISO 100からISO 16000まで1EV間隔で設定可能になっている。
なお、α65は有効画素数約2430万画素で最高感度はISO 16000まで、α55は有効画素数約1620万画素でISO 12800まで設定可能だ。有効画素数こそα55よりも少なくなってしまったが、センサー自体の総画素数は1670万画素と同じであり、基本的な違いはないと思える。
感度別撮影サンプル
感度別に画質を見てみると、ノイズはISO 800から少しづつ目立ち始め、ISO 3200あたりから結構目立つようになる。ISO 6400からは僅かに偽色も発生し始めている。
最高感度のISO 16000でもノイズはあるが、解像感はそれほど落ちず、実用性の高い記録が可能だ。感度を高くしても描写性が大きく崩れることがない。
素敵ポイントその2
デジタル一眼レフで重要なファインダーも強化
基本的な撮影機能はα65に準拠したものとなっている。「オート(AUTO)」と「オートアドバンス(AUTO+)」の名称が同社のコンデジである「サイバーショット」シリーズで採用している「おまかせオート」や「プレミアムおまかせオート」に変更になったくらいで、サイバーショットを使ったことにある人なら違和感を感じることなく使えるようになった。
α57でも従来モデル同様に「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を採用。固定式の半透過型ミラーにより、ミラー駆動のない高速な撮影が可能だ。この構造のため光学ファインダーはなく、電子ビューファインダー(EVF)か背面液晶モニターによるライブビュー撮影が基本スタイルとなる。
背面の液晶モニターは3型(約92万ドット)とα55やα65と同等だが、EVFは0.46型で最大時に約144万画素のSVGA表示が可能になった。
EVFはα55でも同じ0.46型144万画素の液晶パネルを採用していたが、有効部が0.43型115万画素だったので、α57では液晶を隅々まで使えるようになったというべきだろうか。
実際、一回り大きく見えて極めて細かく見えるようになっているのはすばらしい。EVFでのライブビュー撮影になるわけだが、あくまで一眼レフなのでファインダー表示は大事だ。
ちなみに、α65は約235万画素の有機ELファインダーを採用しており、α57ではスペックダウンである。
この連載の記事
-
第3回
デジカメ
ニコン「D800」&キヤノン「EOS 5D Mark III」の画質総チェック! -
第2回
デジカメ
超人気で品薄!? ニコン「D800」とキヤノン「EOS 5D Mark III」 -
デジカメ
春のきらめく一瞬を最新デジタル一眼レフで切り取れ! - この連載の一覧へ