派手なギミックはないが
必要なものを着実に作り込み
次に内部を見ていこう。フレームはスチールとなっており、ベイの構成は5インチベイ×4、2.5/3.5インチシャドウベイ×6。どのベイもツールレスでの作業が可能となっており、2.5/3.5インチシャドウベイのドライブレールには制震用のシリコンゴムが取り付けられている。
リアから2.5/3.5インチシャドウベイのドライブケージまでの距離は、実測値で約330㎜前後。一部のハイエンドビデオカードを除けばほとんどの製品に対応するだろう。また、ドライブケージが2ブロックに分かれるため、330㎜を超えるビデオカードを使用する際には、上部のドライブケージを取り外すことにより、リア側から最大450㎜を確保可能だ。
ファンはフロント側に120㎜角ファン×2、リア側に120㎜角ファン×1という構成。なお、オプションとしてトップに120/140㎜角ファン×2、ボトムに120/140㎜角ファン×1、サイドパネルに120/140㎜角ファン×2または200㎜角ファン×1を装着可能なほか、リアファンを140㎜角ファンに変更できるようになっている。
またトップ側には同社から発売されている大型ラジエーターが特徴の水冷一体型CPUクーラー「CWCH100」や「同80」を装着可能なため、発熱量の大きいCPUを静かな環境で利用したいというユーザーも安心だ。
マザーボードトレーには、CPUのバックパネル装着作業が簡単なように大きめのホールが用意されているほか、ケーブルホールもバックパネルに向かって右側に3つ、下側に1つの計4つを用意。ケーブルの取り回しも楽だ。
サイズは220(W)×530(D)×495(H)mm、重さは約7.5kg。付属品として、ネジセットのほか、フロントパネルの蝶番部分に装着する部品が2セット分封入されている。
過不足なく、使い勝手も上々な安定したPCケース
製品全体を眺めてみると、吸音材をこれでもかっ!と使用したところといい、細部の作りの良さといい、同社がフラグシップシリーズに新たにラインナップした気持ちもよくわかる。市場売価が1万6000円前後という価格設定も魅力的だ。
普通なら「コストパフォーマンスのよい良質な~」という文言で結んでしまいそうであるが、あえていうなら、フロントアクセスユニット部分をシルバーではなく、本体と同色で統一したほうがソリッド感が増したような気がする。またフロントパネルを本体に取り付ける部品がプラスチックというのは耐久性の部分でちょっと不安が残る。が、それぐらいしか言えないという安定したところにいるのが今回の550Dという製品なのである。
Corsair電源のスリーブケーブルはいかが?
Corsairは電源ユニットも発売しているが、そのスリーブケーブルがリンクスのオンラインショップで販売されている。カラーはブラック、ホワイト、ブルー、レッドの4色。AX1200、HX/TXMシリーズ、AX850/750/650と電源ユニット別になっている。ストレージ別に色を変えれば、間違えて違うケーブルを抜いてしまうという事故もなくなるはずだ。詳しくはリンクスの オンラインショップを参照してもらいたい。