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多和田新也の逸品紹介スクランブル!第2回

TDP65Wの4コアAPU「AMD A8-3820」で省スペースPCを作る

2012年04月06日 18時00分更新

文● 多和田@アスク

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PCパーツからアップル関連製品、果てはスポーツ向けガジェットまで、何でも輸入・販売してしまう株式会社アスク。その広報担当の多和田新也氏が、自社製品を好き勝手にレビュー。数ある商品の中から独断と偏見でオススメの逸品をチョイスし、紹介していく。

65W TDPを活かすZOTACのMini-ITX

 AMDが3月9日に発表した「AMD A8-3820」(関連記事)。CPU4コア、SP400基を搭載するAMD A8シリーズとして、初めての65W TDPの製品だ。動作クロックは2.5GHzで、TurboCoreにも対応しており負荷のかかり方によっては、最大2.8GHzまでクロックアップして動作する。グラフィックスコアは400SPのRadeon HD 6550Dを内蔵するほか、DDR3-1866にも対応。低TDPのために定格クロックを下げた以外は、AMD A8シリーズの他のCPUと同等の機能を備えている。

4コアAPU初の65W TDPモデル「AMD A8-3820」

 従来モデルの100WというとハイエンドCPUに近い値であり、マイクロタワー~ミドルタワークラスのケースを用いるのが現実的だろう。しかし、65WはメインストリームのTDP。ショップブランド製品でも65WクラスのCPUを使ったスリムフォームファクターPCもあるわけで、こうした小型のPCのCPUとして使える。

AMD A8シリーズは、3850や2870KのTDPが100Wなのに対して、3820のTDPは65W!

 例えば、Mini-ITX製品のベンダーとして自作PCユーザーな方々にはおなじみになっている(いますよね?)ZOTACの「ZOTAC A75-ITX WiFi」(関連記事)。Socket FM1に対応したMini-ITXサイズのマザーボードで、802.11n/g/b対応のWi-FiやBluetooth3.0、デュアルギガビットイーサ、USB 3.0×8など、小さいボードに機能を満載している。
 このボードをベースにして当社取り扱い製品だけで小型PCを組んでみよう、というのが今回のネタである。

Socket FM1に対応し、Wi-FiやデュアルLAN、USB 3.0など機能を豊富に詰め込んだマザーボード「ZOTAC A75-ITX WiFi」(A75ITX-A-E)

低価格HTPCケースを使ったお手軽な小型PC

 当社の韓国法人であるASKTechでは、Mini-ITXに対応したケースを多数ラインナップしている。最近発売した「NT-TX1000BK」(関連記事)は、フロントに8mm厚のアルミパネルを用いつつ、低価格を実現した薄型ケースだ。

ASKTechの「NT-TX1000BK」。フロントに8mm厚のアルミパネルを使って高級感を出しつつ、側面・上面などにスチールを用いることで低価格化を実現した製品

 さらに現在では200W電源を付属したモデル「NT-TX1000/AC200BK」(関連記事)も販売している。200W電源であれば65W TDPのAMD A8-3820を動作させるのに十分なはず。まずは本製品を使って一台組んでみるぞっ!……と気合いを入れた瞬間に、とくに難しいところもなく組み上がってしまったので、料理番組よろしく完成品の紹介。

「NT-TX1000/AC200」は、NT-TX1000BKに写真の200W電源を付属したモデル。コンパクトながらファンを2基搭載する

 本製品の幅×奥行きは380×268mmと、Mini-ITXマザーが占有する面積に対して、非常に広い。しかも上面がすべて開放される。ケーブルの整理とか、狭いスペースにいろいろ詰め込むテクニックとか、手を切る心配とか、そういうこととは無縁だ。

組み上がった状態。メモリーはPatriotのAMD Memory Entertainment Editionを利用した。ノートPC用の光学ドライブも取り付け可能だが、今回は取り付けずに完成させた

 気をつけなければならないのはCPUクーラーの高さ。価格じゃなくて物理的な高さ。当社取り扱い品も含め60mmぐらいの薄型クーラーも多いが、このサイズはNT-TX1000BKには利用できない。最近の65W級CPUに付属するリテールクーラーは高さが40~50mmなのだが、NT-TX1000BKはこのサイズに合わせて設計されている。この高さが利用可能な目安になる。

注意したいのはCPUクーラーの高さ。脇の電源ユニットの高さがギリギリなのだが、AMD Aシリーズのリテールクーラーは問題なく収められるケースを閉じた状態のCPUクーラー、電源の上部。CPUクーラー上部からちゃんと吸気できるようになっている。ちなみに電源ユニットの上部からはわりと熱が出るので物を置いたりしてふさがないようにしたい

 ちなみにクーラーの上部やケース側面はたくさんの通気口が開けられているので熱は意外にこもらない。負荷100%をかけ続けた際のピークでも65度未満。また、ファンの回転数は2700rpm前後。通気口からファンの音が多少漏れるものの、うるさいというほどではないレベルに留まっていた。温度・騒音とも、小型PCとしては十分に及第点ではないかと思う。

パーツをすべて組み込んだ状態。ケーブル類は束ねた程度だが、スペースは広いのでいろいろ工夫できそう
CPU負荷テスト実行中のCPU温度は、63~65度で推移CPUクーラーのファンの回転速度も安定。2700rpm程度で落ち着いている
【参考】PCMark07の結果
Graphics DirectX 9 19.97 frames/sec
Image Manipulation 6.04 Mpixel/sec
System Storage Gaming 15.14 Mbits/sec
System Storage Importing Pictures 16.57 Mbits/sec
System Storage Windows Defender 5.21 Mbits/sec
Video Playback and Transcoding Video Playback 23.06 frames/sec
Video Playback and Transcoding Video Transcoding Downscaling 2.20 Mbits/sec
Web Browsing and Decrypting Data Decrypting 49.93 Mbits/sec
Web Browsing and Decrypting Web Browsing 8.62 pages/sec

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