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週刊 PC&周辺機器レビュー 第130回

スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31

2012年04月06日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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インターフェース類は基本を押さえた作り
USBは2ポート欲しい

本体左側面。主要なインターフェース類はここに並ぶ。左からヘッドホン、HDMI出力、USB 2.0、SDカードスロット、電源コネクター

本体右側面。端子類はなく、上側(写真右より)にボタン類が固まっている。電源ボタンはむきだしのプッシュボタンで、このままカバンに入れると誤操作が起こりそうだ

本体下側。吸気用のスリットが並ぶ中、左よりにあるのは未発表のドック用コネクター。その右はSIMスロットだが、こちらもサポートされていない

 TW3Aシリーズのインターフェース類は、本体左側面に集中配置されている。USB 2.0がひとつとHDMI出力、SDメモリーカードスロットなどが並んでいる。USBが1ポートというのは少ないが、Bluetooth 3.0機能を内蔵しているので、キーボードやマウスはそちらで使い、USBポートは明けておくという使い方も可能だ。ちなみに、同社ではドッキングステーション(ドック)との組み合わせも検討しているとのこと。本体下側にはそれ用のコネクターもある。法人需要を考慮すれば、ドックはぜひ発売してほしいアイテムだ。

 ディスプレーはLEDバックライトを備える液晶パネルだが(パネル種類は不明)、視野角がかなり狭い点は気になった。横置き時の横方向は「少々狭いかな」という程度だが、上下方向の視野角が非常に狭く、ちょっと下方向から見ただけで画面のコントラストが潰れてしまう。タブレット型であれば、縦向きにして使うことも少なくないが、縦向きにすると横方向の視野角が狭くなるわけで、人に見せながら使えるタブレット型の利点を損なってしまう。同社のスレートPCには、視野角の広いIPS液晶パネルを採用した製品もあるが、コスト面の問題だろうか、TW3Aシリーズには採用されていないのは残念だ。

付属のACアダプター。ごく一般的なモバイルノートサイズで小振りではあるが、小型ACアダプターを使うUltrabookと比べるとやや大きめ。電源側のケーブルは太い

パフォーマンスは良好でUltrabook並み
SSD容量は少なめ

 特徴であるパフォーマンスについて見ていこう。TW3A-A31C77Hが搭載するCPUは、Ultrabook用CPUでも最高速となるCore i7-2677M(1.80GHz)。ただしメモリーやストレージは少なめで、メモリー2GB、ストレージはSSD 32GBとなっている。メモリーが少ないので、搭載OSもWindows 7 Home Premium SP1の32bit版となっている。

 まずはWindowsエクスペリエンスインデックスから。最低値は例によってCPU内蔵グラフィックス機能の「4.3」。CPUやストレージ性能も、スペックの割には低めだ。とはいえ、Atomのように実用に厳しいほどではない。「CrysitalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたが、SSDの速度も低めだ。Ultrabook並みのスペックを備えつつ価格を安価に抑えるために、性能面はやや低めで抑えた印象だ。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

CrysitalDiskMarkでのストレージ性能

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