「あ」は鬼門? 指が届きにくい場所が多いと×
GALAXY SII LTEが採用しているSamsung日本語キーボードは「iWnnベースのサムスンバージョンでiWnnの変換候補が出る。初期設定ではQWERTYキーになっているので、テンキーに変更してテストを行った。その場合、「かな」「英字」「数字」の各キーボードを「QWERTY→テンキー」へと変更する必要がある。今回のテストでなければ「かな→テンキー」「英字→QWERTYのまま」といったキーボードが便利かもしれない。
キーが大きく表示される点はありがたいが、指がきちんとタッチできていないらしく「お」の入力がうまくいかず「あ」や「た」が入力されることが多い。似たようなことは他の機種にもあり画面サイズや本体のサイズによって影響を受けるようだ。
Xperia acro HDの「POBox Touch」はテンキー入力では、押し間違いが少なくストップウォッチの時間を見て意外に感じた。ただし計測結果はすべて1分50秒台で、入力速度は安定している。遅くなった原因として考えられるのは、変換候補を表示した際に左端が遠く、押しにくいというのがある。テンキーと一緒に表示されている、矢印のカーソルキーを押しても選択できるので、そちらが確実で短縮されたかもしれない。
auのHTC EVO 3Dは「あ」キーの誤入力にはまったのが大きな原因。とにかく「い~お」のフリックがうまくいかない。しかも変換をしないまま入力が決定されてしまう。例えば「お願い→あねがい」「受け取り→あけとり」といった具合だ。そのたびに修正するので時間をロスした。
「あ」キーの押し方に問題があるようで、指をもっと真上からしっかり押す必要があったようだ。キーが小さいのもあるが、他機種でも見られるように、片手入力のため指が多少斜め方向から押すことになるからだ。指の位置にシビアだが、他のキーはガンガン入力できたので、もっと短めであったり、両手を使える場合は何の問題もないはずだ。
AQUOS PHONE 104SHは、Android 4.0端末でタッチパネルの反応の良さに定評がある。文字入力でもピタッと指に反応するかのようだ。サクサクというよりも、レスポンスがタッチしたのと同時という印象。サクサク入力できる機種では反応が過敏では? と思うことがあるが、104SHは絶妙な反応で、とても快適に入力できる。
ただし「あ」キーで「い」を入力しようとしたときに反応せず、「う」が入力されることがある。これは指が「い」のある左側にしっかりとタッチしたまま動いてないため、と思われる。そして指を戻すときに右側に指が動き「う」が入力されているようだ。これはキーが遠いために起きていると思うが、同じように遠い位置にある変換候補の選択時は誤反応は無かったのでよくわからない。
LUMIX Phone 101Pは健闘を見せた。iWnn IMEがベースにした「フィットキー」を採用している。本体サイズや画面サイズが他機種よりコンパクトに見えるが、キーは大きく見える。キー全体に指が届きやすく、真上からしっかり押せる印象だ。計測時は遅くても1分34秒10だったので、常に速い入力ができそうな感じだ。誤入力が目立つキーもなかった。フィットキーなのでキーのカスタマイズも可能だが、今回使った印象ではカスタマイズしなくても十分、あるいは微調整程度の使い方でいいのではと思う。
Dell Streak Proはキーが小さく、見た目だけでは相当入力しづらそうに思えるのだが、誤入力はとくになかった。キー全体の面積が小さいことで、指がよく届く範囲に集中しており、変換候補も選びやすい。ただしiWnnとは別の「FrickWnn IME」を使っており、後述するが変換候補が貧弱なのが残念だった。
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