寒いときは暖房効果を高めるため、廊下に通じる扉は閉めちゃうのである。まあ、普通ですな。開いていると寒くてしょうがない。
でも、出入りするときは開け閉めするわけで、猫的にはそれがめちゃ気になるのだ。隙を見てはするっと部屋から出ようとするのである。このときも、ちょっと洗面所から戻って扉を閉めようとする瞬間、2匹揃ってするっと出ちゃったのだ。
気がついたときには扉がバタン。
そうしたら、自分たちで出てったクセに「閉め出されちゃった」と泣き顔でこっちをじーーっと見ているのである。ひゃあ。その表情があまりに愛らしいので、扉を開けるのはやめて(ひでー)、まずは撮影である。
それで撮ったのが冒頭の写真。
「大五郎」の表情がいいでしょ。「かふか」は後ろでほげーっとしてるけど。
しばらく放置していたら、大五郎もあきらめて、かふかと仲良くすりすり。このあとちゃんと扉を開けて入れてあげました。
これを撮るのに使ったレンズが、2012年3月9日に発売された50mmF1.8(SEL50F18、実売価格3万円前後)という明るい単焦点レンズ。猫を撮るにはこれは必須! とばかりに出てすぐ買ったのだ。
ちなみに、本体の上についてるストロボは、すげーコンパクトなのにバウンス撮影が可能なやつ。
バウンス撮影ってのは光を正面ではなく、天井や壁にバウンドさせて当てること。そうすると光が柔らかくなるし自然な当たり方をするし、猫の目に直接強い光を当てたくないときもいい。
大五郎があらぬ方を向いていたので(目線の先にかふかがいたのだ)、そっと近づいてバウンス撮影したのがこれ。いったん光を天井に当ててるので、柔らかい感じになるのがいいでしょ。ただ、室内光と反射光のミックスになるのでホワイトバランスは難しくなる。これはRAWで撮って現像時に調整。
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