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GALAXY Note関係者インタビュー前編

「GALAXY Note」が全世界で500万台売れた理由

2012年03月28日 17時30分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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祝! GALAXY Note日本上陸!
開発担当者にGALAXY Noteのあれこれを聞く

 本日、ドコモから発表された「docomo NEXT series GALAXY Note SC-05D」こと、GALAXY Note(関連記事) 。スマホでもタブレットでもない、新たなジャンルを開拓するというサムスン電子渾身の意欲作だ。グローバルモデルとして、日本以外の諸外国ではすでに発売済みだが、満を持して4月6日、日本で発売される。

 このたび、GALAXY Noteの本国のデザイナーや開発者にお話を聞く機会があったので、この製品のコンセプトから今後の展開を伺った。

すでに海外では先行で発売され、日本のユーザーは歯がゆい思いをしていたが、ようやくGALAXY Noteが手に入る!

スマホでもタブレットでもない
新しいカテゴリーを作ったGALAXY Note

 スマホというには大きく、タブレットというには小さいこの端末。商品コンセプトから聞いた。

キム・アルム氏(Insight Marketing課長)「スマートフォンやタブレットというカテゴリーがありますが、このGALAXY Noteはそのどちらにも当てはまらない、言うなれば“Note”という新カテゴリーになります。移動中にもっといろんなことができるようになる新しいモバイルデバイスをコンセプトに開発されました。ターゲットはアーリーアダプターやクリエイターのみなさんです」

サムスン電子 Insight Marketing課長 キム・アルム氏

 5.3型の大型ディスプレー(800×1280ドット)を搭載し、新しい操作感を実現するペンデバイスの「Sペン」、1.5GHzのデュアルコアCPUが採用されているこの端末は、スマホとタブレットのそれぞれでできることを詰め込んだ贅沢なモデルである。GALAXY Noteは、大画面と高解像度が実現するビューイングエクスペリエンス、ペンを使ったキャプチャーとクリエーション、そしてそれらを実現するためのハイパフォーマンスという3本柱から成り立っている、とキム氏。すでに使っているユーザーからは、一度この画面サイズに慣れてしまうと、元に戻れないというコメントが多数寄せられているという。

 5.3型というサイズは、スマホの常識を一気に飛び越した大画面。ウェブブラウジングの際に情報量が増えて見やすく、ゲームや映画といったエンターテインメントも迫力あるものに、ビジネス文書などの閲覧にも便利といったメリットが見ただけでわかる。ではなぜ、“5.3型”というサイズになったのだろうか? GALAXY Noteのデザインを担当したパク・サンシク氏に聞いた。

パク・サンシク氏(責任研究員・課長)「通話するとき、指やペンで端末を操作するときなど、どのくらいの大きさがいいのかさまざまな国のユーザーにアンケートを行ないました。その結果、携帯電話としての利便性(持ち運びやすさなど)とのバランスを考え5型がベストだろうと。最初にディスプレーサイズが決まって、それから本体のデザインに取りかかりました。スマートフォンでもタブレットでもない位置付けではありますが、ポケットに入れて持ち歩くことが基本となりますので、どちらかというとスマートフォンを意識したデザインです。なので、弊社が得意とするスリム化の技術で、大画面とコンパクトさを両立させました」

 たしかにGALAXY Noteは画面周囲のフレームが細く、画面が大きいというスマートフォンのお約束とも言えるデザインだ。ハードキーや、バックキー、メニューキーなどが下に集約されているのは歴代GALAXYから続くコンセプトを踏襲しているとのこと。パク氏曰く「サムスン電子のアイデンティティだから」だという。

サムスン電子 責任研究員・課長 端末デザイン担当 パク・サンシク氏

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