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HTC、話題の新モデル「HTC One」を国内メディアに紹介

2012年03月27日 17時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 HTC Nipponは都内でメディア向け説明会を開催。2月の「Mobile World Congress 2012(MWC2012)」で発表された「HTC One」3機種について詳細を説明した。

 HTC Oneについては、MWCでの発表会レポートにも詳しく掲載しているが、あらためて紹介していこう。

世界的に注目の新スマホ「HTC One」が国内メディアに紹介された。ただし、日本で発売されるかどうかは不明

HTC One最大の特長はカメラ

 現在発表されているのは、「HTC One X」「HTC One S」「HTC One V」の3製品。製品のレンジやスペックは異なるが、HTC Oneシリーズでの特長には共通点が多い。OSはすべてAndroid 4.0で、HTCおなじみの独自UIは最新版の「HTC Sense 4」を搭載している。

  HTC One X HTC One S HTC One V
ディスプレー 4.7型 4.3型 3.7型
画面解像度 720×1280ドット 540×960ドット 480×800ドット
サイズ 69.9×134.6×8.9mm 65×130.9×7.8mm 59.7×120.3×9.24mm
重量 130g 119.5g 115g
CPU Tegra 1.5GHz
(クアッドコア)
Snapdragon 1.5GHz
(デュアルコア)
1GHz
OS Android 4.0
カメラ画素数 リア:約800万画素CMOS(裏面照射型)/イン:約130万画素 約500万画素CMOS(裏面照射型)
バッテリー容量 1800mAh 1650mAh 1500mAh

 今回説明を行なったHTC本社のCPO(Chief Product Officer)の小寺康司氏によると、HTC Oneの最大の特長は「Amazing Camera」と「Authentic Sound」の2点。特にカメラは2011年の間に450億の写真がFacebookにアップロードされたことを例に挙げ、スマートフォンにおけるカメラ機能の大切さを語った。

HTC Oneの特長はカメラと音楽

 カメラ機能は画素数こそ異なるものの、裏面照射型CMOSセンサーを採用するほか、開放F値2.0という暗い場所でも明るい写真が撮れるレンズ、そして動画の撮影中に静止画を自由に保存できる機能についてもHTC One3機種で共通だ。さらにオンラインストレージサービスの「Dropbox」との連携で(25GBの容量が2年間無料で利用)、撮影した写真をシームレスにクラウド上に保存できる。

HDR機能をオンにした場合の画質でiPhone 4Sを上回るとアピール。また素材にもこだわりが

 Authentic Soundでは、昨年HTCが買収したBeats Electronics社の技術を搭載。端末内のどのアプリからも、優れた音質で音楽が再生できるようになっている。

 デザイン面では、上位のHTC One XとHTC One Sという2モデルで共通点は比較的多いが、興味深いのがHTC One Sの背面に用いられた金属カバーだ。素材自体はアルミだが、非常に高熱で処理することで細かなキズに強い表面になっているという。

まずは最上位の「HTC One X」。クアッドコアに4.7型ディスプレーを採用。さすがに大きい

ただ、狭縁デザインで大きさは最大限抑えられている

つづいては「HTC One S」。4.3型ディスプレーに加えて、7.8mmの薄型ボディーも特徴的

フタを開けると派手な色……という一部で人気の隠れたデザインを本機でも採用。アルミボディーは写真ではわかりにくいが、硬い感じがして好感触

MWCではケースに入っているだけで動作機もなかった「HTC One V」も今回は実際に触れた。シングルコアだが、性能的には十分な感じだった

本体下部が手前に出っ張っているデザインは、HTC HeroなどHTC製の初期のAndroid端末に近いイメージだ

HTC Oneではエントリークラスとはいえ、機能面では基本的に共通。写真は動画の撮影中だが、録画中を示す赤丸の上のボタンを押すと静止画も保存できる

 アジア・ヨーロッパ市場ではすでに予約も始まっており、4月にも実際に発売されるというHTC Oneだが、気になるのは日本でのリリース。HTCは、KDDIとの共同による、日本市場向けにカスタマイズしたスマートフォンの開発で合意したというリリースを、MWC期間中に公表しているが、今回は具体的な話は出てこなかった。

 ただ小寺氏は、日本市場向けにカスタマイズされた端末でないかぎり、(キャリアやユーザーの)選択肢に入ってこなくなりつつある状況については理解しているとし、たとえばおサイフケータイなど、国内ユーザー向け機能への今後の対応について含みを持たせた。


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