HTC Nipponは都内でメディア向け説明会を開催。2月の「Mobile World Congress 2012(MWC2012)」で発表された「HTC One」3機種について詳細を説明した。
HTC Oneについては、MWCでの発表会レポートにも詳しく掲載しているが、あらためて紹介していこう。
HTC One最大の特長はカメラ
現在発表されているのは、「HTC One X」「HTC One S」「HTC One V」の3製品。製品のレンジやスペックは異なるが、HTC Oneシリーズでの特長には共通点が多い。OSはすべてAndroid 4.0で、HTCおなじみの独自UIは最新版の「HTC Sense 4」を搭載している。
HTC One X | HTC One S | HTC One V | |
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ディスプレー | 4.7型 | 4.3型 | 3.7型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 540×960ドット | 480×800ドット |
サイズ | 69.9×134.6×8.9mm | 65×130.9×7.8mm | 59.7×120.3×9.24mm |
重量 | 130g | 119.5g | 115g |
CPU | Tegra 1.5GHz (クアッドコア) |
Snapdragon 1.5GHz (デュアルコア) |
1GHz |
OS | Android 4.0 | ||
カメラ画素数 | リア:約800万画素CMOS(裏面照射型)/イン:約130万画素 | 約500万画素CMOS(裏面照射型) | |
バッテリー容量 | 1800mAh | 1650mAh | 1500mAh |
今回説明を行なったHTC本社のCPO(Chief Product Officer)の小寺康司氏によると、HTC Oneの最大の特長は「Amazing Camera」と「Authentic Sound」の2点。特にカメラは2011年の間に450億の写真がFacebookにアップロードされたことを例に挙げ、スマートフォンにおけるカメラ機能の大切さを語った。
カメラ機能は画素数こそ異なるものの、裏面照射型CMOSセンサーを採用するほか、開放F値2.0という暗い場所でも明るい写真が撮れるレンズ、そして動画の撮影中に静止画を自由に保存できる機能についてもHTC One3機種で共通だ。さらにオンラインストレージサービスの「Dropbox」との連携で(25GBの容量が2年間無料で利用)、撮影した写真をシームレスにクラウド上に保存できる。
Authentic Soundでは、昨年HTCが買収したBeats Electronics社の技術を搭載。端末内のどのアプリからも、優れた音質で音楽が再生できるようになっている。
デザイン面では、上位のHTC One XとHTC One Sという2モデルで共通点は比較的多いが、興味深いのがHTC One Sの背面に用いられた金属カバーだ。素材自体はアルミだが、非常に高熱で処理することで細かなキズに強い表面になっているという。
アジア・ヨーロッパ市場ではすでに予約も始まっており、4月にも実際に発売されるというHTC Oneだが、気になるのは日本でのリリース。HTCは、KDDIとの共同による、日本市場向けにカスタマイズしたスマートフォンの開発で合意したというリリースを、MWC期間中に公表しているが、今回は具体的な話は出てこなかった。
ただ小寺氏は、日本市場向けにカスタマイズされた端末でないかぎり、(キャリアやユーザーの)選択肢に入ってこなくなりつつある状況については理解しているとし、たとえばおサイフケータイなど、国内ユーザー向け機能への今後の対応について含みを持たせた。