このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

自腹で対決! JINS対Zoff PC対応メガネレンズの効果は?

2012年03月28日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「芸能人は歯が命」と言うと歳がばれるが、それはともかく「ライターは眼が命」。パソコンの前に座って原稿を書いているだけが仕事ではないものの(実はそうなんです)、なんだかんだで普通の人よりは、パソコンの前にいる時間が長い。その分目を酷使する。その昔「このディスプレー、アナログ接続? 今時珍しいね」と言ったら、フォーカスがずれていたのはドットの方ではなく、自分の目の方だったという経験もある。

 そんなわけで、目を大切にするアイテムについては気になる。そこで手にしたのが、「PC対応レンズ」を使ったメガネである。この種のメガネは昔からあるが、2011年9月にメガネ販売店のJINSが「JINS PC」を発売し、今年3月3日には同業のZoffが「Zoff PC」を発売。安売り大手2社が手がけたことで、この種のレンズの知名度が一気に上がった感がある。

 そうなると気になるのが、「どのくらい効くのか」ということ。せっかくなので“自腹で”試してみることにした。PC対応レンズを使ったメガネは、どのくらい効果的なのだろうか?

「メガネをかける人」向けのZoff
「メガネをかけていない人」向けのJINS!?

 さてまずは仕組みを……といいたいところだが、それは後のお楽しみとしておきたい。とりあえず、Zoff PCとJINS PCを比べてみよう。

 Zoff PCはZoffが販売するメガネの、「カスタマイズオプション」となっている。ZoffもJINSも、大量の低価格フレームから好きなものを選んで、レンズを組み合わせて低価格販売する、というビジネスモデルは同じだ。ようは、よく使うレンズとフレームを在庫からチョイスして、その場で加工して渡すようにすることで、大量販売によるコスト削減とパターン化による短納期(Zoffの場合最短30分)を実現しているわけだ。

Zoffのオンラインショップ。メガネの度などがわかっていれば、ここでチョイスして購入することも可能

 そして、その枠からはずれるのが「カスタマイズ商品」である。Zoffの場合、通常は5250、7350、9450円の3種類の価格で販売しているが、度の強いメガネを薄型非球面レンズで作ったり、遠近両用にしたり、カラーレンズにしたりする場合、追加オプション扱いとなり、価格が変わった上に引き渡しまで時間が必要になる。それらすべてのフレームと大多数のレンズ(すべてではない、詳しくは後述)に適用できるオプションとして「Zoff PC」がある、と考えればいいだろうか。

 Zoff PCを選択した場合、度なしレンズ(いわゆる伊達メガネ)へは無料で適用できて引き渡しもすぐだが、度付きのレンズの場合は、メガネの料金に5250円が追加され、通常の“30分での引き渡し”もできなくなる。店頭での受け渡しには、最長10日程度かかるようだ。また現状では、遠近両用レンズやZoffでは加工に対応していない度数のレンズ(弱視矯正用など極端に度が強いもの。一般的な範囲であればOK)には対応していない。フロント部のカーブがきついサングラスなど、デザインが特殊な一部のフレームにも対応していない。まあ、Zoffで普通に買って作れる範囲のメガネならば、おおむねZoff PCを作ってくれる、と思えばいい。

 筆者の場合、普段から愛用しているメガネ(度はそう強くなく、ほぼ乱視のみ)と同じ度数で作ってみた。9450円のフレームに適用したので、総額は1万4700円。できあがるまでには、ちょうど1週間かかった。記事のトップに掲載されている写真のメガネがそれだ。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン