デルの「ALIENWARE」といえば、今や日本においてもゲーミングPCブランドの雄としておなじみだ。エイリアンモチーフの独創的なデザインとともに、「宇宙最強のゲーミングPC」として2009年に日本上陸を果たして以来、着実にファンを増やしている。
そんなALIENWAREが、2011年11月にゲーマー向けコミュニティ「ALIENWARE ARENA」開設、12月にゲーミングデスクトップ「ALIENWARE Aurora」2012年新モデルを発表した。そして年が明けて、2012年1月が小型デスクトップ「ALIENWARE X51」発表、2月にはオンラインゲームプレイ施設「ALIENWARE ARENA in アイ・カフェ AKIBA PLACE」を開始した。「ALIENWARE Aurora」のスタンダードモデルの発売も2月だ。
最近のデルというと、14型ノート「XPS 14z」、Ultrabook「XPS 13」など凝ったデザインの薄型ノートが話題だが、同時にALIENWAREブランドとしても積極的に展開を行ない、さらに存在感を高めつつある。その現状を探るべく、デル コンシューマー & SMBマーケティング本部 コンシューマーマーケティング ブランドマネージャー 添田貴嗣氏にお話を伺った。
「ALIENWARE」ブランドの現在
――デスクトップとノートでは、どちらの方が(販売数の)割合は多いのですか?
添田貴嗣氏(以下、添田): 日本で展開を始めた約2年前はデスクトップが多かったのですが、現在はアメリカ、日本ともにノートのほうが多くて、日本では65%ほどです。われわれ自身がノートにフォーカスしているということはありますが、市場のニーズも変わっており、ゲーミングPCがほしいという方もノートを選ぶようになっています。
――ALIENWAREのノートを選ぶ方は、理由としてどんなことを挙げているのでしょう? 性能の高さやBTOでカスタマイズしやすいところ?
添田: BTOを挙げる方もいますが、性能と、ALIENWAREブランド自体やデザインを気に入ってというご意見が多いです。とんがったブランドイメージやデザインなので好き嫌いが分かれるはずですが、好きな方にはかなり惚れ込んでいただいてという状態です。ALIENWAREブランドの伝統として、ほかにはないコンセプト、世界観を長年打ち出し続けているので、独自色の強いスタイルの製品を好む方にはたまらないようですね(笑)。
――日本では、ノートの中では何が一番売れているのですか?
添田: 17型の「ALIENWARE M17x」と14型の「ALIENWARE M14x」ですね。17型、14型、11型(「ALIENWARE M11x」)、18型(「ALIENWARE M18x」)の順番です。
――17型が一番多いのですか? その理由は何でしょう?
添田: デスクトップからのリプレイスですね。デスクトップ並みの充実した性能で、ディスプレーサイズも17型程度はほしいという理由でお買いになるようです。ALIENWAREとしてコンセプト/デザインをしっかり打ち出していることと、ノートだからといって性能面で妥協せずに済むので、ALIENWARE M17xで自分が必要な環境を作りたいとこだわる方が多いのです。