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Microsoftが若きエンジニアをサポートする理由 ― 第1回

Googleマップ上で、みんなの盛り上がり度が分かる「気持ちボタン」

起業で世界とつながりたい──Crisp佐貫氏

2012年03月30日 11時00分更新

文● 編集部、語り●佐貫 僚、遠藤 諭、写真●小林 伸

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賢い人が始めるなら、起業はとてもいい選択

遠藤 「よく日本はベンチャー企業が育ちにくいって話があるけど、『マネーの虎』に出ていたオートトレーディングの南原竜樹さんみたいに、起業する人のほとんどは何も知らないで始めるのが問題で、賢い人が始めるなら、起業はものすごくいい選択だと言う人もいる。

 あなたはどうか知らないけど、『俺もこれでビッグになるぜ』とか『人よりうまいラーメンを作ってみんなに届けるんだ』みたいに、やりたいって気持ちだけで始めるのではなく、きちんとした準備期間を置いて、同業者とかにも入り込みながらしっかりノウハウを吸収して始めるだけで、成功率が急に高まるそうです。

 アメリカだと、急に話題を集め始めて『おっ』っと思った企業の創業が意外と古くて驚くことも良くありますけどね。

 例えば、Yahoo!に買収されて注目されたIntoNowって会社は“Automatic Contents Recognition”という技術を持っていて、テレビ視聴中にスマホのボタンを押すと、音声のデータベースを検索して、何年何月に何チャンネルで放送された番組かを返してくれるアプリなんかを作ってます。スマホからテレビに話題が移っている時期だから、時流に乗って出してきたんだろうな、なんて思うかもしれないけど、調べてみると、創業自体はめちゃくちゃ古いわけ。つまり自分たちのコア技術を時間をかけて育てて、時が熟した“ここぞ”というタイミングで出てきた感じの企業なんですよね。

 そう考えると、日本って圧倒的にベンチャーが持たないですよ。続かない理由としては、バイ・アウト(Buy Out)される機会がすくないというか、最終的な出口が見えない。

 もうひとつ、これは日本のIT業界全体の弱点かもしれないけど、勉強する環境が整っていない。したくてもそのチャンスがないことだと思うんですよ。例えばシリコンバレーにいたら嫌でもニュースが入ってくる。いい事例も悪い事例も……噂も含めてね。つまり、放っておいても勉強せざるを得ないし、そこに身を置いているだけで勉強になったりもする。それは日本の環境でも全然できない話ではないと思うけど、何となく業界にそういう空気がない。

 またベンチャーと言っても、5年、10年続けていくためには稼がなくちゃいけない。そのために怪しいサイト作ったりとか、ソーシャルゲームやったりとかして、気付いたらそっちが本業になっちゃったってところもあります。結果オーライなのかもしれないけど、そこに日本のベンチャーの課題があるんじゃないかって僕は思ってるんですけどね。つまり、お金を出す人たちも業界をよく見れているとはいいがたい」

佐貫 「確かに難しさはありそうです。よく経験することなんですが、作ったアプリを見せると『じゃあそれでいくら儲けるの?』って、いきなりそんな話から始まるんです。それが不思議だなあって思うんですね。それはあくまで最初にコーディングをどこまでできるか、勉強するために作ったものなんですけど……」

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