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Microsoftが若きエンジニアをサポートする理由 ― 第1回

Googleマップ上で、みんなの盛り上がり度が分かる「気持ちボタン」

起業で世界とつながりたい──Crisp佐貫氏

2012年03月30日 11時00分更新

文● 編集部、語り●佐貫 僚、遠藤 諭、写真●小林 伸

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開発に要した期間──なんと2週間!?

遠藤 「いわゆるマッシュアップ的なサービスってことですね。開発には苦労したんですか? 自由人だった半年の期間でやったことだと思うけど」

佐貫 「ええ初めてなんで苦労はしたんですが、できるまで2週間ぐらいかかりましたかね」

遠藤 「え~! それって天才なんじゃない? でもまあデンソーには隠しといたほうがいいかもね。大変だったって言った方がいい」

佐貫 「最初はチンプンカンプンでした。片っ端から入門書を読み漁ったんですけど、プログラミングには歴史の積み重ねがあるというか。理解するのはキツイ作業ですよね。コンサルのときは、自分でやったことのないプロジェクト、例えばマーケティングは初めてですとか、サプライチェーンは初めてですってときでも、何でも1週間で勉強してお客さんの前で堂々と語られるようになりなさいと教えられたものですけど、プログラミングでもそれをやろうとするのはすごく大変でしたね」

遠藤 「なるほどね。プログラミングはコンサルより難しい(笑)」

佐貫 「奥が深いって思いました」

遠藤 「まあ僕らも経験あるけど、外側から見るのがコンサルの仕事だから、ちょっと突っ込むと全然分かってないんじゃないの? と思ったりしたこともあるけど、それはそれで決して悪いことばかりじゃないよね。プログラミングはそうはいかないぞってところかな。とはいえ、力技でも2週間でちゃんと動くものが作れるっていうのは結構な驚きですね」

佐貫 「エンジニアがいないからとか、お金がないからというのを言い訳に、作りたいものが作れない状態になるのが嫌だったんです。うまく他力を使えと言われることもあるんですが。とりあえず、プロトタイプを作るところまでを自分でやろうと思えばやれるはずだから頑張ろうと思いました。作りたいものはほかにもいっぱいありますし」

遠藤 「まあこの世界だから、できるに超したことはないよね。逆にアプリを作って良かったなって感じていることはありますか? デンソーさんからいくらもらったかはここでは聞かないけど(笑)。例えば女の子にもてるようになったとか、そういうのありませんか?」

佐貫 「確かに合コンのネタにはなりますね。スマホ見せながら『こうやってこう使うんだよー』みたいな」

遠藤 「アプリだからすぐ見せられるよね。昔だとこの手のテクノロジー話すると盛り上がってるのは自分だけってのがあるじゃない。そういうことはないわけ?」

佐貫 「中学校のとき、お小遣いをはたいて買った5万円のデジカメを見せびらかして、女の子に引かれたことはありますけどね(苦笑)。どっちかって言うと非リア充の部類に入るんで。でも実際にアプリをいっぱい作ってみると『なんか面白そうだから俺も混ぜてよ』って、自然に人が集まって来るんです。昔の会社の同僚とか後輩にも、結構会社を辞めて自由人をやってる人間がいて、僕は“ニー友”って呼んでるんですけど」

遠藤 「コンサル辞めて? ほんとに今の時代を象徴してるんだなぁ」

佐貫 「冒頭の話と一緒で、私も自由人になりたいとずっと思ってたんですね」

遠藤 「それってどういう言葉で表したらいいのかなぁ。大企業とか……別に大きくなくてもいいんだけど、従来型の企業という枠の中で働くんじゃなくて。そういうフリーだったり、起業してたりする人たち。そういうのは、大学の同期とかにもいるの?」

佐貫 「……大学の同期には、いないと思います」

遠藤 「そんなに多くはないと?」

佐貫 「私は文学部に居たので、ずっと研究している人もいれば、仕事しないで本当に好きなことをずっとしている人とかもいたりするんですが……少数派ですね」

遠藤 「むしろ一度就職した人たち。それもこの業界の人ってことなんですかねぇ。コンサル時代の同僚でフリーになっている人たちも結構多いってこと?」

佐貫 「はい。同世代で会社を作った人もいますし、最初のコンサル会社の同僚も30人くらいいるうちの7~8人が独立しましたね。大学だと10人、いや20人にひとりとかそのぐらいの割合ですけど」

遠藤 「彼らは起業しているんだ。大体同年代の人たちですか?」

佐貫 「そうですね。30歳前後で、社会人5、6年目ぐらいの人が多いです」

遠藤 「何か始めるにはいい時期かもしれないね。僕なんか結構年を取ってるから分かるんだけど、20代はバカみたいに何も考えてない。自我ができて色々やり始めるのが30歳ぐらいだけど、一方で将来の心配をあんまりせずに動ける。その後、結婚したり、部下ができたりとか色々あるけど、ものの本によると、一番危険な年齢は37歳なんだそうです。このぐらいになると勝ち負けがちょっと見えてくるんです。自分の実力が分かるっていうかね」

佐貫 「僕にももちろん怖さはありますよ。会社を飛び出したら、本当の力がないといけないし、運や流れも必要だと思うんで」

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