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Microsoftが若きエンジニアをサポートする理由 ― 第1回

Googleマップ上で、みんなの盛り上がり度が分かる「気持ちボタン」

起業で世界とつながりたい──Crisp佐貫氏

2012年03月30日 11時00分更新

文● 編集部、語り●佐貫 僚、遠藤 諭、写真●小林 伸

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iPhoneに触れて、パソコン少年の魂に火が灯った

佐貫 「でも実際は、正直よく分からないとも思ってたんです」

遠藤 「何が分からなかったの?」

佐貫 「世の中を分析する側にまわるのか、それとも実際にアクションを起こす側にまわるべきなのか、です。もちろん学者だってアクションを起こすんですけれども、どちらに軸足を置くべきなんだろうって……そこで経営コンサルタントの仕事に就いたんです」

遠藤 「つまり起業する前に、一度就職しているってことですか」

佐貫 「そうです。就職しました」

遠藤 「ほぉ、すごい自信ですね、どっちにしようかなんて。どっちもできるっていう感じでいたんだ?」

佐貫 「いや、そういう自信は……正直なかったです。どっちに行ったとしてもやっぱり厳しい世界ですし。研究者としてやっていくにしても、“世の中を見ないで社会を語れるのかな”と思うところはありました。大学の修士課程では10人ほどの同期がいたのですが、実は半数近くが社会人経験者でした。だからそういう視点も必要なんじゃないかと思って、就職することにしたんです」

遠藤 「個人的には、経験の有無はそれほど重要ではない時代が来ているとも思うけどね。というのは世の中が激変しているので、この業界では10年前の常識、場合によっては5年前の常識でも通じないのですよ。iモードが1999年、ミクシィが2004年。この間にネットの利用率も、人と人とのコミュニケーションの方法も、大きく変わってしまった──ちなみに就職を考えたのはいつごろですか?」

佐貫 「2007年ごろですね」

遠藤 「iPhoneが発表された年ですね」

佐貫 「就職して経営コンサルを始めたわけですが、これは分析する人とアクションを起こす人の中間というか、どちらも見渡せるような立場だと思ったんです。私は下っ端でしたけど、10年、20年に1度の転換期とも言えるプロジェクトに関わることもできました。

 この会社で経験を積むうちに──確か2009年ごろだったと思うのですが、iPhoneが日本でもだいぶ普及してきて、社内でiPhone研究会を自主的に立ち上げることになったんです。経営コンサルだけでなく、システムエンジニアも参加する会です。とはいえコンサルの会社だったので、自分たちでプロトタイプを作り、クライアント企業に提案して、ビジネスとして育てていくことも念頭に置いていました」

遠藤 「なるほど」

佐貫 「そしてこれは確かに面白いな、と思うようになったんです。もともと中学時代からコンピューターが大好きで秋葉原をぷらぷらと歩いていたくらいで、月刊アスキーも毎号読んでいました。そういう人間だったんで、やっぱり楽しいなぁと、こういうものを作りたいと感じたんですね」

遠藤 「ふ~ん」

佐貫 「ただこれは会社の中ではなくて、できることなら自分でやりたいと思うようになってきました。ここで一度、起業しようかと悩んだのですが、結果的には、その前に外資のベンチャー企業に転職することに決めました。コンサルをしたことがあるけれど、自分の手で事業を進めたことはなかったので、一度そういう仕事を経験しておこうと」

遠藤 「つまり踏み台にしたわけだ」

佐貫 「……いや、踏み台というわけでは……!!」

遠藤 「そのくらいのやり取りがあった方が盛り上がるでしょ。なんだこいつ調子よすぎるじゃん、キレイ過ぎるって思われたら、反感買うだけだから(笑) ちょっと黒い部分があったり、ちょっとダメな話が出てきた方がいいんだよ!

 僕は口を挟まなかったけどさぁ……さっきパソコン好きって言ったときもさぁ、『なんだ!? 社会学とか言いながらパソコン小僧じゃん!!』みたいなやり取りがあったほうが面白いと思うんだけどなぁ」

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