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Microsoftが若きエンジニアをサポートする理由 ― 第1回

Googleマップ上で、みんなの盛り上がり度が分かる「気持ちボタン」

起業で世界とつながりたい──Crisp佐貫氏

2012年03月30日 11時00分更新

文● 編集部、語り●佐貫 僚、遠藤 諭、写真●小林 伸

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好きなことをやるのがカッコいい、そんな時代が訪れた?

遠藤 「では始めましょうか。ひょっとして緊張してますか?」

佐貫 「えぇ、まあ……」

遠藤 「そんなに気張る必要はないですよ。聞くところによると、最近はスマホとかソーシャルアプリで成功を目指すため、若い人たちの間で起業するのがちょっとした流行りになっているそうですね。僕が昨日読んだ本にも近いことが書いてあったかな。

 三浦 展さんの『下流社会 第2章』という本で、タイトルだけ聞くと暗い気持ちになっちゃいそうなんだけど、要約すると「正社員になりたがってない人たち」がいる。一説によると“正社員の雇用率は大卒の就職率の半分”なんて話もあるほど、厳しい社会情勢なのだけれど、よくよく聞いてみると、敢えて正社員の道を選ばないって人も一定の割合でいるらしいのですね。

 昔だったら──って、今回は僕がしゃべる記事ではないんですよね」

── 対談記事になりますので、そのまま続けてください。

遠藤 「じゃ遠慮なく。昔だったら、どこかに就職して終身雇用されたいと思うのが普通だった。景気のいい時代で普通の会社なら、多少の我慢はあっても何十年かいれば誰でも偉くなれて、そこそこいい生活ができていたはずです。IT業界は実力主義だから“できる奴が偉くなる”傾向が強いのだけど、古くからあるような普通の会社では、そうならないことも結構多いのですよ。

 例えば、ただのオジサンが、何でこんないい車に乗ってんのとか。こんな立派な家でキレイな奥さんももらってるのに、本人と話してみるとあまりに“保守的で凡庸で真面目”なだけであることにビックリしちゃったりとかね。

 でもそんな、黙っていても給料が毎年1割ずつ上がっていくような時代は昔話のようになっていて、堅い会社に正社員でいても、気分は滅入るし、将来が保証もされているわけでもない。こんな“実質目減り”の時代だから、自分で起業したり、場合によってはフリーターのほうがマシって人もいるくらいなんだそうです。

 これはアメリカの話なんですが、かつて“豊かさ”とは旅行とか車とかそういうものだった。時代、時代を象徴する消費行動があった。でも“どういうのが理想の人生か”という基準はどんどん変わってきていて、今では“普段どう暮らしているか”とか、“どういう好きな仕事をやってるか”とかが注目されるようになっている。

 つまり“好きなことをやっている”のがカッコいい。三浦 展さんの本にはそこまで書いてなくて“今はこうです”とシンプルに紹介しているだけなんだけど、僕的な解釈では“カッコいい理論”にまで行っているんじゃないかと思う。

 日本でも、ラーメン店で嫌々働いてる奴はかっこ悪いんだけど、ラーメン店を好きでやってる奴はカッコいいみたいな風潮があるでしょ? そういう“生きがい”というか“生命の躍動感”が感じられるほうを好ましく思うマインドが出てきていると僕は思うんです。

 まあ実際の世の中は厳しいから、起業しても甘くはないと思うんですけれども。ぜひがんばってください……って、これで終わっちゃまずいと思うんですが」

一同 (笑)

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