「e-Tax」で確定申告する
早速、国税庁のウェブサイトから作業開始。利用者識別番号を入力するのだが、ここでまたトラブル。昨年、「e-Tax」で申告しているので、識別番号はわかる。しかし、パスワードを忘れてしまったのだ。思いつく文字列を何回か入れたのだが、すべてNG。しまいにはロックされてしまい、その日の作業ができなくなってしまった。夜0時にロックは解除されるようだが、パスワードがわからないので、再発行手続きを行う。しかし、引っ越し前の住所に送付されるようになってしまったので、翌日電話して送付先を変更。5日ほどして、仮パスワードが書かれた封書が届いた。パスワードはすぐに変更する必要がある。来年以降のために、必ずわかるように保管しておこう。
筆者の場合は、事業所得となるので収支内訳書で収入や経費の一覧を作成する必要がある。出版社などから届いた源泉徴収票を元に売り上げを入力し、領収書を計算しながら経費を入れていく。収支内訳書が完成したら、続いて所得税の確定申告書を作成する。どちらも、手書きのものと内容は同じなので、これまでに確定申告をしたことがあるなら、迷わず入力できるだろう。不安なら、ヘルプを見たり、「様式・手引き・入力例」を参考にすればいい。
ここでも小さなトラブルが発生。本来、収支内訳書からデータが引き継がれるはずなのだが表示されず、手動入力もできなかった。仕方なく、データを削除し、イチから入力した。
作業を一時中断したい場合は、「入力データを保存する」をクリックし、「.data」ファイルを保存すればいい。確定申告書作成コーナーの「作成再開」からファイルを読み込めば、続きを作業できる。
これで一連の作業が終了。あとは、還付金が振り込まれるのを待つだけ。進捗は確定申告書作成コーナーの「メッセージボックス確認」で確認できる。今年作成したデータは、来年の申告時に利用することもできるので取っておこう。
領収書さえまとまっていれば、作業時間は1時間ほど。税務署に行くよりは短時間で済む。「e-Tax」で申告すると、還付金が早めに振り込まれるというメリットもある。「e-Tax」で必要な電子認証やICカードリーダー代金は控除でまかなえるので、チャレンジしてみてはどうだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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