シャープから、Blu-ray Discレコーダー「AQUOSブルーレイ」4機種が発表された。高機能モデル2機種と初心者向けかんたんモデル2機種に分かれる。
高機能モデルは、1TB HDDを内蔵する「BD-W1100」(予想実売価格10万円前後)と、「BD-W510」(同8万5000円前後)で、発売日は3月25日。
新機種はBDドライブのユニットを刷新。モーターや光学系などを改良して振動やエラーを起こさずに回転速度を高めることで、BDへのダビング速度が約20%高速化されている。
例えば、従来機の「BD-W1000」で1時間のBSデジタル番組をダビングするのに必要な時間は約8分だが、新機種では約6分20秒で完了する。
さらに、新機種ではBDトレーの開閉時間が約0.5秒と、BD-W1000の3分の1になっている。
両機は地デジ/BS/CSに加えてスカパー!HDチューナーも内蔵し、スカパー!HDと3波の2番組、計3番組の同時録画が可能。また、無線LANを内蔵しており、ネットワーク対応のAQUOS(液晶テレビ)に映像を配信することができる。
かんたんモデルは「BD-HW51」(予想実売価格7万5000円前後)と「BD-H51」(同6万円前後)の2機種を用意。HW51は3波ダブルチューナー、H51は3波シングルチューナーという構成で、内蔵HDDはどちらも500GBとなる。
かんたんモデルの特徴は、リモコンの「かんたんメニュー」ボタンを押すことで操作メニューが表示される点。メニューから機能を選ぶと音声でその操作方法を読み上げてくれる。
また、スポーツ中継など速い映像・音声をゆっくり再生する機能も搭載。現在放送中の番組についてもタイムシフト機能を応用することで、一旦録画してそれを約0.9倍速で再生する。
全モデル共通の新機能としては「ちょっと戻っテレビ」がある。こちらもタイムシフト機能を利用して、現在視聴中の番組で見逃してしまったシーンをさかのぼって見られるというもの。
現在選局中の番組をバックグラウンドで録画し続けるという仕組みだが、その録画時間(過去にさかのぼれる時間)を30/60/90分から選択可能。そして常に録画済みの番組を7等分し、そのサムネイルを表示する。ユーザーは見逃したシーンに近いシーンのサムネイルを選ぶことで、見たい映像にすぐにたどり着ける。
なお、チャンネルを変えた場合はその時点からの録画となるため、直後にちょっと戻っテレビを利用することはできない。
また、「最新上書き録画」という機能も新たに搭載する。これは「ニュース」や「スポーツ」といったジャンルを指定することで、そのジャンルに類する番組を自動的に録画する機能。1つのジャンルにつき保存される番組は1つで、新たに同ジャンルの番組が放送された場合は上書きして保存する。
これにより、特定のジャンルにおける最新の番組のみをチェックできるため、「何でもいいからニュースや天気予報が知りたい」といった場合に録画番組を選ぶ必要なく素早く情報を得られるのがメリットだ。
そのほか、キーワード自動録画の設定において、番組表から番組名などをコピー&ペーストする機能も搭載した。
画質についても改善されている。液晶テレビのAQUOSとHDMIで接続した際、AQUOS側の設定に合わせて画質を自動調整する機能を搭載。AQUOSの高画質機能との組み合わせで、より高精細な映像を表示できる。
また、動きの速いシーンではビットレートを上げ、動きの少ないシーンではビットレートを下げる機能を最適化し、録画画質を向上させた。