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“使えるスマホ”を叶えるアイテム研究所 第15回

目覚まし機能が秀逸! Androidスマホ汎用ドックスピーカー

2012年02月27日 12時00分更新

文● 行正和義

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 iPhone用のドッキングスピーカーは数え切れないほど販売されているが、Androidスマートフォン用は今までほとんど見たことがない。

 考えれば当然のことで、iPhoneと違って機種によって形状がまちまちのAndroidスマホでは、USBポートの位置も機種によって異なる。この状態でAndroidスマホ汎用のドッキングスピーカーを作れ、というのも無理な話だと思う。

 ……なのだが、なんとフィリップスからAndroidスマホ汎用のドッキングスピーカーが発売された。

用途に合わせて3タイプを用意

 今回取り上げる「Fidelio for Android」は、「AS111」(実売価格1万3000円前後)、「AS351」(同1万7000円前後)、「AS140」(同1万5000円前後)の3モデルが用意される。一番コンパクトなAS111は円形スピーカーの上にクレードルが載ったような形状をしており、中型のAS351はやや横長の深皿状、大型のAS140は幅広のスピーカーが外見的な特徴だ。

直径171mmともっとも小型の「AS111」。主にベッドサイドに置くことを前提としている。時計表示は白いドット状だが、7セグメントLEDだ

直径171mmともっとも小型な「AS111」。主にベッドサイドに置くことを前提としている。時計表示は白いドット状だが、7セグメントLEDだ

深皿のような形状の「AS351」。横幅で271mmとデスクサイドに置くのには手頃なサイズ

深皿のような形状の「AS351」。横幅で271mmとデスクサイドに置くのには手頃なサイズ

幅が290mm、高さが160mmとやや大柄な「AS140」

幅が290mm、高さが160mmとやや大柄な「AS140」

 いずれのモデルもフィリップス自体が“ドッキングスピーカー”と呼んでいるように、基本はあくまでAndroid用スピーカーである。ただし、実のところスピーカーとしてはBluetoothで無線接続されるため、ドッキングする必要はなく、Bluetoothで音楽を送信できるデバイスなら利用可能だ。

 ドッキングするメリットはというと、充電ができる点。スピーカー兼充電クレードルとして利用できるわけだ。

AS111の「フレキシドック」。写真は端子をもっとも右に寄せたところ。コネクター両側の台は一番高くしている

AS111の「フレキシドック」。写真は端子をもっとも右に寄せたところ。コネクター両側の台は一番高くしている

端子は軽いバネで後方に押さえられており、厚めのスマホであれば手前に起こしつつ、挿し込むことができる。コネクター両側の台は一番低くしている

端子は軽いバネで後方に押さえられており、厚めのスマホであれば手前に起こしつつ、挿し込むことができる。コネクター両側の台は一番低くしている

 Fidelioは本体中央部に上向きに設置されたmicroUSB端子にスマホを挿し込むわけだが、Androidとしては珍しい“汎用クレードル”を目指した凝ったしくみを採用している。この「フレキシドック」はプラグ部が前後8~10mm程度、左右にAS111は約2cm、AS351とAS140は7~8cm程度スライドし、USB端子が下部中央にある機種でも、下部左右どちらかに寄った機種でも、または側面にある機種でも対応できるわけだ。

AS111の端子をもっとも左に移動させたところ。Androidスマホは端子の向きも共通化されていないので、コネクター自体も180度回転するようになっている

AS111の端子をもっとも左に移動させたところ。Androidスマホは端子の向きも共通化されていないので、コネクター自体も180度回転するようになっている

AS351のフレキシドックコネクターは横に約7cmスライドする。側面にUSB端子を持つスマホでも横向きに設置することで十分対応できるだろう

AS140のフレキシドックもほかの機種と同様だが、スライド幅は約8cmとかなり大きく動かせる。7型ぐらいのタブレット端末でも対応できそうだ

 さらにプラグの両脇にあるガイドも高さ調整が可能で、プラグ自体も180度回転して前後を入れ替えることが可能となっている。おそらく、これ以上汎用性を高めるならケーブルを使うか、無線給電を採用することになるだろう。

IS11Tをセットしたところ。プラグが深く入らずこの機種ではちょっと不安定

IS11Tをセットしたところ。プラグが深く入らずこの機種ではちょっと不安定

 ただし、これでも残念ながら万全ではないようだ。筆者は「REGZA Phone IS11T」を使っているのだが、このIS11Tは端子カバー付きで、microUSBはカバーを開けたへこみの奥に位置するため、USBケーブルを差す場合でも、やや深く押し込まなくてはならない。

 このためFidelioに装着してみたのだが、どうしてもIS11T側の端子周囲にある出っ張りが邪魔して深く差すことができず、充電することができなかった。

 スライド式のキーボードを備えているIS11Tがやや特別ということもあるのだが、防水/耐水スマホなどは端子カバーを大きく取るためにUSB端子が奥まっている製品も見受けられる。できれば購入前に店舗などで自分のスマホがしっかり挿ささるかどうかをチェックしてみたほうがいいだろう。

 また、「ARROWS X LTE」などmicroUSB端子が上にある機種の場合、スマホを上下逆に差すことになる。このあたりも考慮しておきたいところだ。

AS111の背面はシンプルで、ACアダプター接続用のDC入力のみがある。クレードル部の後ろにあるボタンで時計のLEDの明るさを2段階の調整でき、枕元に置いても明るすぎないようにできる

AS111の背面はシンプルで、ACアダプター接続用のDC入力のみがある。クレードル部の後ろにあるボタンで時計のLEDの明るさを2段階の調整でき、枕元に置いても明るすぎないようにできる

AS351の後部にはDC入力、オーディオ入力、USB端子があり、有線スピーカーとしても利用可能。USB端子はPCとの連携用ではなく、別のUSB機器への給電に使用する

AS351の後部にはDC入力、オーディオ入力、USB端子があり、有線スピーカーとしても利用可能。USB端子はPCとの連携用ではなく、別のUSB機器への給電に使用する

AS351は内蔵するバスパイプが後部から回り込む構造をしていることもあって、独特の曲線形状になっている。その分、サイズの割に重低音がよく響く

AS351は内蔵するバスパイプが後部から回り込む構造をしていることもあって、独特の曲線形状になっている。その分、サイズの割に重低音がよく響く

AS140の背面にはウーファが内蔵されており、音域もかなり深い。DC入力、オーディオ入力のほか、アンテナ線があるのはFMラジオ内蔵ならでは。別々の時刻に設定できる2つのアラームを持つため、上面のスヌースボタンも2つ。さらに背面上部にある2つのスライドスイッチにより、アラーム音をスマホの音源にするか、内蔵ブザー音にするか、ラジオを起動するかを選択できる

AS140の背面にはウーファが内蔵されており、音域もかなり深い。DC入力、オーディオ入力のほか、アンテナ線があるのはFMラジオ内蔵ならでは。別々の時刻に設定できる2つのアラームを持つため、上面のスヌースボタンも2つ。さらに背面上部にある2つのスライドスイッチにより、アラーム音をスマホの音源にするか、内蔵ブザー音にするか、ラジオを起動するかを選択できる

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