大人も絶叫!
大富豪で童心に帰る
今回の大会に参加した多くのプレーヤーは30歳台以上。最年長は50歳半ばだ。大富豪をやったことがあるとしても最低でも10年以上のブランクが存在する。
最初のうちは会場のあちこちから「スート縛りってどんなのだっけ?」「階段って確かにそんなのがあったような気がするなぁ」といったゲームに入りきれないかも知れないという不安の声が漏れていたが、ゲームが開始して5分もすると「よっしゃぁ~! 革命!」「ああああ、8で流されたっ!」といった声があちこちから聞こえてくるようになり、ゲーム時間が残り5分のころになると各テーブルから絶叫が……。
いい年をした大人が子供のようにゲームに熱中している姿は普段見られない姿でもあるし、新鮮な感じだった。誰でも難なく楽しめる――これこそ大富豪というゲームが持つ魅力だろう。
アスキー・メディアワークスからは、アスキー総合研究所の遠藤諭とASCII.jpを代表して筆者の2名が参加したが、2人とも各テーブルの上位2名に入ることができ、準決勝(ベスト16)に進出。決勝に進むには、準決勝が行われる4つのテーブルでそれぞれ1位とならなければならなかったが、2人とも力及ばず敗退。決勝に進むことはできなかった。
初代世界チャンピオンは
東大の学生さん!
決勝には能田さん、大林さん、小出さん、平松さんが進出。その様子はJPLIVE.TVで元日本テレビプレゼンター小倉淳氏の実況のもと中継された(準決勝と決勝の様子はこちら)。60分の時間制限の中ゲームが行われ、優勝は東京大学の平松さんに決定。17ポイントと2位以下を圧倒的に引き離すダントツの強さだった。
ちなみに準決勝でアスキー総合研究所の遠藤諭と筆者の2人は優勝した平松さんと同じテーブルであったが、そこでも彼は格の違いを見せつける圧倒的な強さを発揮。途中、大人の悪知恵で「いやぁ、社会に出るとやっぱり長幼の序って大事だよね」「その研究って20年近く進歩がなくて、結構脱落している研究者の人がいるよ」などと心理的プレッシャーをかけてみたが見事にスルーされてしまった。まさに初代チャンピオンにふさわしい強靱な精神力の持ち主だと言えよう。
今後の展開であるが、7月上旬に300人規模の大会の開催を予定しているとのこと。この大会では決勝の地はクルーザーにしたいという。また、今回の大会ルールをもとにしたソーシャルゲームアプリなども企画中。着々と大富豪の世界標準化に向けた歩みを進めている。