まずはSDメモリーカードのお勉強
CLASS10とか6とか、これって何が違うの?
SDメモリーカードには、転送速度の目安をわかりやすく示すSDスピードクラスという規格がある。パッケージに書かれている「C4」「C10」などの記号がそれだ。たとえば「C4」はクラス(CLASS)4と呼び、シーケンシャルアクセスで4MB/s以上の速度が保証されている。現在最高のランクとなるC10は、10MB/s以上の速度が出る。
デジカメでフルHD動画を撮影するなら、クラス4以上を押さえておきたい。ちなみに、価格面で底を打っている16GBのメモリーカードはクラス10でも1000円台で買える(Amazonやアキバのショップ調べ)。現在、新しくリリースされるSDメモリーカードは、ほとんどがクラス10になっている。このクラスによっても値段が変わり、もちろんクラス10が一番高価だが、最近はあまり大きな差はなくなっているので、どうせ買うならクラス10がオススメ。クラス2は、もうほとんどショップなどで姿を見なくなっている。
SDスピードクラスの種類によるデータ転送速度の違いは下記の通り(すべて最低保証速度)。使っているPCやカードリーダーによって転送速度は変わるので、あくまでも選ぶときの目安にしてほしい。
- Class 2
- 2MB/sec (16Mbps)
- Class 4
- 4MB/sec (32Mbps)
- Class 6
- 6MB/sec (48Mbps)
- Class 10
- 10MB/sec (80Mbps)
さらに上位のスピードクラス規格「UHS」
高画質のフルHD動画を撮影するときには、従来のSDカードの転送帯域では足りない場合がある。不足した帯域を補うために、バス幅を広げた「UHS-I」という規格が登場している。現在はサンディスクやパナソニックといったメーカーのハイエンドSDメモリーカードと「Nikon 1 J1」など一部のデジカメがUHS-I規格に対応している。SDメモリーカードの価格も従来のものと比べるとかなり高めだが、動画をよく撮影する筆者にとってはかなり気になる規格だ。
32GBを超える容量のための規格「SDXC」
ASCII.jp読者にとってもっともなじみがあるのは「SDHC」規格のカードだろう。これは、無印のSDカードにあった“2GBの容量制限”を超える目的で2006年に登場した規格だというのは、前のページで述べたとおり。SDHCの上限は32GBまでとなっていて、現在発売されているほとんどのSDメモリーカードがこの規格に当てはまる。32GBの容量を超える場合はどうなるのかというと、さらに上位のSDXC規格を用いる。ちなみに、SDXCの上限は2TB(!)までとなっている。これだけ見ると、HDDと変わらないのだから技術の進歩は素晴らしい。
現在は、サンディスク、パナソニック、トランセンドなどのメーカーが64GBのSDXCカードを発売している。価格は6000円台から6万円台と幅が広い。
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