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米Yahoo!、パーソナルな閲覧体験を提供するC.O.R.E.技術を紹介

2012年02月16日 18時28分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Yahoo!は2012年2月10日、同社サイト(yahoo.com)を訪問するユーザーの興味嗜好をリアルタイムに視覚的に表示する新しいウェブページ(http://www.visualize.yahoo.com/core/)を公開した。

同日Yahoo!ウェブサイトを訪問した訪問者数をリアルタイムに計測するほか、性別や年代毎に最近よく閲覧されたコンテンツを紹介している。たとえば、スポーツに興味がある18歳-24歳の女性が最もよく閲覧したニュース記事は "Hairstyles that guys love and hate" であったり、あるいはニューヨーク市在住のユーザーに最も閲覧された記事は "Former ‘Home Alone’ star’s startling new look" であるといった具合だ。

Yahoo!はこのように年代や性別、居住地、性別などの訪問者の属性情報に基づき、個々のユーザーにパーソナルなコンテンツ視聴・閲覧体験の提供を試みている。同社のパーソナライゼーション担当バイスプレジデント・Mike Kerns氏によると、コンテンツを1,300万通りの組み合わせでユーザーにパーソナルなコンテンツを届けている。これを支えるのが同社のYahoo! Labs が数年前に開発した C.O.R.E. テクノロジーだ。C.O.R.E. はContent Optimization and Relevance Engine の頭文字をとって名付けられた。

C.O.R.E.はYahoo!のすべてのサービスのパーソナライゼーション及びオプティマイゼーションを実行する技術で、ユーザーの属性情報ごとに最も適切なコンテンツを選択する。具体的には、Yahoo!のエディターが重要な、あるいは関心を集めそうなコンテンツ情報を集めると、C.O.R.E.のアルゴリズムが訪問者毎にどのコンテンツを、どの順番で表示するかを決定する。同時に、エンゲージメントを深めるために、ページ上に表示すべきニュース記事のカテゴリ(技術、健康、ファイナンス等など)も決定する。ただし、すべてをC.O.R.E.に任せるわけではなく、例えば「ビン・ラディン死亡」といったニュースのように、全ての訪問者が関心を持つであろうニュースがあった場合はC.O.R.E.アルゴリズムの決定を上書きし、最優先で当該記事を表示するようにしている。

つまりYahoo!は同社のエディターの力と、技術の決所であるC.O.R.E.テクノロジーの組み合わせによって訪問者へのパーソナル体験を実現している、ということになる。

2008年のC.O.R.E. 導入後、Yahoo! Today Module のクリック数は導入前の400%増加したとのことだ。

Yahoo! C.O.R.E.
http://www.visualize.yahoo.com/core/

C.O.R.E Visualization Overview
http://www.flickr.com/photos/visualizeyahoo/6768079437/

What Makes You Click?
http://ycorpblog.com/2012/02/09/what-makes-you-click/

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