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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第32回

大画面スマートフォンの操作感を徹底比較

2012年02月13日 14時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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簡単なゲーム操作をする分には
画面サイズの差はほとんどない

 タッチ操作時の誤操作や、画面の大小によるタッチ操作のしやすさについては、CPUの影響も大きくなるので、あまりスペックを気にせずに操作が可能なものとして、ゲームアプリの「成金大作戦」を使ってテストしてみることにした。このゲームは非常にスタンダードな戦略シミュレーションで、兵士や戦車をターン制で移動していくものだ。

  GALAXY WiMAX AQUOS PHONE 102SH LUMIX Phone Optimus X AQUOS PHONE 103SH P-01D
ゲームアプリの操作 5分55秒 6分13秒 5分27秒 5分25秒 4分57秒 5分29秒

 このゲームを「はじめる」から、ゲームクリアの「おめでとうございます」が出るまでの時間を計測した。ステージは1、難易度は簡単に設定した。この最初のステージは敵の数も占領できる都市も少なく、プレイヤーが同じ操作をすれば、毎回敵もほぼ同じ反応をして攻撃してくる。したがって誤操作次第でクリアまでの時間に影響が出ると考えた。

アプリの種類によっても異なるが、スマホの画面を前提にしたゲームでは、比較的画面のサイズ差による操作性の違いは感じなかった

 実際プレイをすると、クリア時間も5分20秒台が多い。ただし102SHが6分を超え、103SHは4分台でクリアしている。GALAXY WiMAXも5分55秒台になった。大画面の機種だから有利というわけではないということがわかる。実際どの機種も特別に誤操作が多いという印象はなかった。

 印象としては102SHで時間がかかったのは、多少タッチの反応が引っ掛かる感じが影響した可能性がある。Optiums Xはゲームに表示されていたカーソルキーの操作で押し間違いが多く感じたものの、数値には表れていない。P-01Dは他の機種と違って人差し指が端末上の縁に置きやすいといったところ。

 結果が良かった103SHは確かにタッチパネルがスムーズと感じたもののここまで差が出るとは思わなかった。


大画面で見やすさは変わるが
操作がしづらい部分もある

 今回のテストで大画面が常に良いわけではない、というのがわかる。やはり一長一短はあるもので、スマートフォンで片手操作が多い人は、必ずしも大画面のスマホを選べばいいわけではないようだ。

 もちろんWebサイトの情報量などを比較するだけなら、大画面が一番だ。しかしそのWebサイトを見るときも画面の端にあるリンク先をタップするかもしれないし、今回のようにアプリメニューを押すときにアイコンが端にあると指が届かない、窮屈ということが多い。

 筆者は比較的手が大きいほうなので、実際はもっと気になる人がいるはずだ。アプリを操作する場合にしても大画面の影響よりも、アプリの操作方法次第で影響が出るように思える。たとえば細かなメニュー表示の多いゲームなら、大画面が有利だけども、専用のボタンが表示されていたり、大ざっぱにタップやフリックで遊べるゲームなら画面サイズは気にならない。またP-01Dのように画面が小さくてもアイコン配置などに工夫があると、画面サイズの不利を十分補える。「大画面=操作しやすい/小画面=操作しにくい」(また逆もしかりだが)と単純に考えずに、自分の感覚にあったスマートフォン選びをしたほうがよさそうだ。


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