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2011年CPUクーラー最強王者決定戦 第2回

オーバークロック対応のクーラーは如何に

勝つのはどれだ!? 2011年CPUクーラー王座決定戦【第2回】

2012年02月07日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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どんなCPUでも冷やせるTDP240W対応!
Thermaltake「Frio OCK」

●対応ソケット:775/1156/1366/2011、AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量:136.8(W)×143(D)×158.4(H)mm/1093g
●ファン回転数:1200~2100rpm
●ノイズ:21~48dB
●実売価格:6700円前後
●製品情報URL:http://jp.thermaltake.com/products-model.aspx?id=C_00001646
●ASCII.jp記事URL:http://ascii.jp/elem/000/000/602/602166/

Thermaltake「Frio OCK」

 TDP240W対応という現存するCPUではあり得ない消費電力を掲げた、オーバークロックユーザーをターゲットにしたハイエンド製品。130mm角デュアルファン仕様、ニッケルコーティングを施した純銅ベースと6本ヒートパイプ、ビッグサイズの放熱フィンなど、とにかく冷却性能を重視した設計になっている。そのせいもあって、CPUクーラーとしてはかなりのビッグサイズで、重量も1093gと重いことには注意が必要となる。
 スペック面は申し分ないのだが、テストの結果は今ひとつ物足りない数値となった。マザーボードから外してみると、最終固定ネジ2本を結ぶ直線はしっかり密着している痕跡があったが、ここから離れるにつれ接触が甘くなるようである。ポテンシャルは高そうなだけに惜しい製品である。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  29℃ 28.4℃ 27.5℃ 33.6℃ 44.8dB 1300rpm
純正より ±0℃ +0.9℃ +2.9℃ +7.3℃ +1.8dB -400rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  54℃ 26.5℃ 33.5℃ 35.3℃ 60.8dB 2400rpm
純正より -21℃ -12.3℃ -12.3℃ -14.2℃ +11.8dB -900rpm

10分間の温度推移

130mm角デュアルファンで大風量を確保
Thermaltake「Frio Advanced」

●対応ソケット:775/1155/1156/1366/2011、AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1
●寸法/重量:122(W)×130.6(D)×159.2(H)mm/954g
●ファン回転数:800~2000rpm
●ノイズ:21~44dB
●実売価格:5700円前後
●製品情報URL:http://jp.thermaltake.com/products-model.aspx?id=C_00001822

Thermaltake「Frio Advanced」

 Frio OCKの下位モデルとなる製品だが、こちらもTDP230W対応のオーバークロックユーザー向けモデルとなる。CPUクーラー部分をFrio OCKと比較すると、放熱フィンの形状や構成、ヒートパイプが1本減って5本になっているなど大きな違いがあり、これが対応TDPの差になっていると思われる。搭載ファンはFrio OCKと同じく130mm角ファンを2基装備するが、回転数が下がっているためファンノイズも若干減っている。
 テスト結果は上位モデルのFrio OCKよりも若干温度が高く、スペックダウン分がそのまま数値として表われた格好だ。実売価格はFrio OCKよりもこちらのほうが若干安いため、予算に応じてチョイスするとよいだろう。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  31℃ 27.8℃ 28.5℃ 38.3℃ 42.3dB 900rpm
純正より ±2℃ +0.3℃ +3.9℃ +12℃ -0.7dB -800rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  56℃ 27.3℃ 34.4℃ 40.5℃ 57.5dB 2000rpm
純正より -19℃ -11.5℃ -11.4℃ -9℃ +8.5dB -1300rpm

10分間の温度推移

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