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ソフトバンク、2012年度第3四半期も過去最高益

孫社長、営業利益/投資額でKDDIを超える国内2位とアピール

2012年02月02日 21時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ソフトバンクは2012年度第3四半期の決算説明会を開催。内容は2012年度4~12月累計で連結売上高は2兆3981億円、連結営業利益は5327億円に達するなど、過去最高益を更新。壇上に立った孫正義社長は、2016年度に連結営業利益で1兆円という目標を掲げて、同社の好調ぶりをアピールした。

ソフトバンクの決算説明会はオンデマンド動画でも配信されている

ようやくしっかり利益を目標として語れる段階に
2016年度には営業利益1兆円

 孫社長は、まずこの10年のソフトバンクに対する外部からの評価の変遷を振り返った。ネットバブルのあとには株価は100分の1にまで下落。「詐欺師のように言われた」と苦笑するものの、同時に世の中の評価は大きく変化するものと割り切りを見せた。

相変わらず好調なソフトバンクの決算内容。2016年度に営業利益1兆円を目指す

 ただ「ソフトバンクは情報革命に邁進してきた」という部分ではブレがなかったとする。インターネットの揺籃期は利益よりポジション取りが必要な時期もあったが、ようやく利益を明確な目標として語れるステージに突入した。しかし、まだまだ攻めていく姿勢は崩さないとも語る。そして飛び出したのが、上記の営業利益1兆円という目標だ。

売上高/営業利益ともに過去最高

他の携帯電話事業者へのライバル意識がバリバリ
国内第3位という表現に我慢ならない?

 今年度の数字を見ていくと、増益の要因はやはり携帯電話事業。純増契約数では5年連続1位で、データARPUも順調に増加。移動体通信事業における通信料の売上でも13%の増収を果たしている。

 これらの説明で、孫社長の口調から強くにじみ出ていたのが、同業のNTTドコモやKDDIへの対抗意識だ。たとえば前述の移動体通信事業における通信料の売上は、au/NTTドコモとも減収しているのに対し、ソフトバンクが増収である点、設備投資額でもKDDIを逆転している点などが次々と発表された。

グラフでは必ず競合他社の数字も比較して掲載される

移動体通信事業単体でもKDDIの営業利益を上回っている

 そして飛び出したのが、国内メディアが同社を“通信事業で3位のソフトバンク”と表現することに対する不満だ。確かにユーザー数ではNTTドコモ、auに次ぐ第3位だが、「経済の世界でより重要なのは利益」であるとし、営業利益/純利益/設備投資額のいずれでもKDDIを上回っているソフトバンクこそ国内2位ではないか……と持論を披露した。

ユーザー数ではなく、利益水準ではKDDIを上回る2位だとアピール

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