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Cascadeのパケットキャプチャー機能も統合化

HTTPビデオもIPv6も最適化!リバーベッドのRiOS 7.0

2012年02月03日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 2月2日、リバーベッドテクノロジーはWANアクセラレーター「Steelheadアプライアンス」向けのソフトウェアの最新版「RiOS 7.0」を発表した。新機能や改良点は多岐に渡っており、動画ストリームの最適化のほか、UDPやIPv6などのサポートやVDI対応の強化などの拡張が図られたほか、別製品だったCascadeによるパケット解析機能も統合が図られた。

リバーベッドのWANアクセラレーター「Steelheadアプライアンス」

 動画に関しては、HTTPネイティブのビデオ配信を最適化。Adobe FlashやMicrosoft Silverlightのビデオコンテンツをストリーム分割する機能により、複数のユーザーに対して、単一の動画を流せる。また、オンデマンド動画を支店のアプライアンスに保存するデータストリームライニングや帯域利用を効率化するQoS、ユーザーのビデオ体験を事前に向上させるプレポジショニングなどにも対応。ビデオ会議や配信などビジネスでの動画利用を促進させるという。IPv6にも対応するほか、コネクションレスのUDPの最適化もサポートした。

 また、Citrix XenAppおよびXenDesktop、VMware View、Microsoft RDPおよびRemoteFXなどVDIの最適化も強化し、遅延や帯域幅不足の解消、トラフィックの優先度制御などを提供するという。RiOS 7.0ではSSLによるICAの最適化やシンクライアントからアクセスするコンテンツの最適化などを実現した。

 さらに従来Cascadeファミリーで提供されてきたオンデマンドのパケットキャプチャーがSteelheadアプライアンスでサポートされた。パフォーマンスや接続に関するトラブルを遠隔地から解析することが可能になる。

 その他、ロータスノーツの暗号化やマイクロソフトのオンラインサービス(Exchange Online、SharePoint Online、Office Live)への対応、Kerberos認証アプリケーションの最適化、SCPS(宇宙通信プロトコル標準)を実装するSkipwareとの統合などが行なわれている。販売は2012年第1四半期の予定。

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