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iPhoneでもやっぱ良い音で聴きたい! 対応オーディオ機器一挙紹介 第1回

iPhoneイヤフォン最初に買うならこの1本!

2012年02月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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BA型の良さをうまく採り入れたダイナミック型
シュア「SE215」

 シュアといえば、BA型ドライバーを採用したモデルが有名だが、実売9000円のエントリーモデル「SE215」はダイナミック型ドライバーを採用。上級機の高解像度な音を継承しつつ、ダイナミック型の利点である低域を充実させている。ハウジングなどは上位機とほぼ同様のもので、コードを耳に掛けるように装着する通称「シュア掛け」も採用する。

■ シュア「SE215」
形式:密閉ダイナミック型
出力音圧レベル:107dB/mW
再生周波数帯域:22Hz~17.5kHz
インピーダンス:20Ω
コード長:1.62m/質量:未発表
実売価格:9000円前後


デザイン:ウレタン樹脂入りの“耳栓ピース”は遮音性抜群

 透明樹脂のボディはやや大きめだが、独特の形状が耳にぴったりハマるためほとんど邪魔にならない。イヤーピースにはシリコン素材のほかウレタン樹脂のものもあり、少し潰してから耳に押し入れると形状が復元してフィット感が高まる。遮音性もかなり高く、当然ながら音漏れは皆無だ。シュア掛けを含め、装着するまでは多少手間がかかる。ケーブルは独自仕様の着脱式で、断線などがあっても交換できるのはメリットだ。

低反発枕などで知られるウレタン樹脂をイヤーピースに採用。耳の形にぴったりと収まり、抜群のフィット感を持つ

音質:低域の量感と伸びが優秀、パワー伝えるアメリカンサウンド

 上位機のBA型を思わせる解像感の高い音だが、低音域の再現が量感・伸びを含めてかなり優秀。そのため、BA型のようなキレ味の鋭さを抑え、重厚で厚みのある音になる。マイケル・ジャクソンのパワフルなビートと、それに負けないハイトーンのシャウトが絶妙にバランスし、エネルギッシュに音楽を聴かせる。チック・コリアのピアノでは、中~低音の厚みのため、軽やかさや細やかさよりもリズム感やノリの良さが印象的に感じた。

 歯切れ良いリズムとパワフルさが魅力だが、細かい音の再現性などについてもなかなか優秀。高解像度な音は好きだが、BA型はカリカリでややキツい音と感じる人には、まさりピッタリの音だと思う。クラシックも不満はないが、もっとも得意なのはロックやブルース。パワー感がしっかり伝わる再現は、いかにもアメリカンサウンドと言えそう。

「SE215」
実力チェック表
デザイン 装着感 音漏れ防止
音の情報量 高域 中域 低域
■Amazon.co.jpで購入

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