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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第30回

最新のスマホ用手書き入力プログラムを使ってみる

2012年01月31日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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「ひらがな」入力にメリットあり
POBox Touch 5.0

 まずは最新のXperiaシリーズで標準搭載される「POBox Touch 5.0」から。手書き入力で認識されるのは「ひらがな」「英字」「数字」の3種類に絞られている。また入力時はボタンを押して切り替えるので、「ひらがな」と「英字」を続けて入力しても正確に認識されることはない。

プログラム内で入力方式を手書き入力に切り替える。手書き入力はかなと英数字にのみ対応しており、かな漢字変換を行なうタイプだ

 かなと英数字しか認識しないと言っても、もちろんかな漢字入力と同様に変換候補が表示される。実はこれが効率よく感じた。詳しくは後述するが、「漢字」を手書きすると画数が多く、タイムロスが大きい。むしろ「ひらがな」で入力→変換候補で「漢字」を選ぶほうが効率的だ。これが長文入力のテストでわずかな差とはいえ、最速値を出した理由と考えている。また、最速値だけでなく平均的にも入力速度は速かった。かなの入力が中心なので誤入力しにくく、書き直しも少ない。

 ただ若干気になったのが“せ”が“し”になることが多かった点。“や”も苦手で“ゆ”などの文字に変換されることがあった。これらは文字の書き順や筆者のクセも影響しているようだ。

句点の入力も可能だった。記号類については「きごう」と入力してから、目的の記号を選択する

 また「・(中黒)」の入力も無理で、手書きをすると「、」になる。そこで「きごう」と書いてから変換候補に記号を表示して選択した。

 英字、数字入力時のボタン切替はワンタッチなので、それほど面倒とは感じない。数字入力時には「.(ピリオド)」の入力が可能だ。「―」は線を横に引くだけでいい。「!」や「~」も手書きでOKだ。

 またうれしいのが「ゆっくり書いても正確に認識する」点だ。ゆっくり書いていると勝手に書き終わりと認識して文字を変換する手書き入力プログラムもあるが、POBoxの場合は、より操作に慣れていない人にも向いていると感じた。

 さらに参考としてPOBoxのテンキーでフリック入力をして、長文/短文を入力してみたが、長文が2分3秒74、短文が20秒92と、手書き入力よりずっと速かった。慣れればやはりフリック入力のほうが高速だが、フリック入力に慣れていない人なら手書き入力のほうを使い分けるとよさそうだ。

文字の種類は無関係!
ガンガン書ける「7notes with mazec」

 7notesは「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「数字」を一緒に続けて書けるのが気持ちいい。POBoxではどうしても「ひらがな」入力とわかっていても、間違って漢字を書いてしまったりするが、7notesでは気にする必要はない。変換候補もかなり正確だ。便利なのは、書いた時点では間違った変換候補が表示されていても、書き続けているうちに前後の文字列から推測して、変換候補を修正していく点。たとえば「よろしく」の「ろ」は書いた直後は「3」と認識されたとしても、「しく」と続けて書くと「ろ」として認識されている。

かなも漢字もどんどん手書きで入力していくことで、予測変換の結果が表示される

 ただやはり漢字を手書きで書くと、画数に時間をとられてしまう。また中途半端な位置で書き直しすると、変換候補が不正確になりやすい。間違いがなくスムーズに書き続けられる代わりに、一度間違ってしまうと時間がとられやすい傾向にある。そのためテスト中も計測値に大きく差が出た。また誤入力頻度も“多い”とした。

入力エリアは自動スクロールも可能。入力に慣れてくると入力待ち時間を短くすることで、さらにスピードアップできる

 また短文のテストで“了”が部首扱いされるのか、最初から変換がうまくいかないときがあり、これもハマると時間がかかる。「よろしく」も“~”を続けて変換しようとすると変な候補に変わってしまうので、別々に確定させたほうがよさそうだ。

 もっとも、通常の使い方ではPOBoxもそうだが予測変換が使えるので、そうなれば誤入力は減り、入力速度はさらに縮められるだろう。

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