このページの本文へ

進化が止まらない!AWSの最新動向 第5回

通信経路はSSLで暗号化し、暗号化された状態でストレージに保存

Amazon S3へiSCSIで接続!「AWS Storage Gateway」

2012年01月27日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米国時間1月25日、Amazon Web Services LLC(アマゾン ウェブ サービス)は、「AWS Storage Gateway」を発表した。

 AWS Storage Gatewayは、オンプレミスのIT環境とAWSが提供するクラウド上のストレージサービス「Amazon S3」を統合するサービス。オンプレミス側からは、AWS Storage GatewayはiSCSIに対応したストレージとして認識されるため、既存のアプリケーションの構成を変更することなく、オンプレミス上のデータをAWSクラウドへ保存できるようになる。iSCSIによる通信は、SSLによって暗号化され、Amazon S3にも暗号化した状態で格納される。

 これにより、オンプレミス上のデータに問題が生じた際は、Amazon S3に保存されたデータを用いて、オンプレミス側に復元できる。また、Amazon EC2のマシンイメージ(仮想マシン)を準備しておくことで、システム自体をクラウド上で復旧(実行)させることも可能だ。

 オンプレミス上のアプリケーション、拡張性・信頼性およびコスト効率に優れたAWSのクラウド環境の両者を同時活用できるため、

  1. バックアップシステムにかかわるハードウェア、ソフトウェアのコスト
  2. データセンターの調達や運用にかかわるコストとリソース
  3. 運用にかかわる手間と労力

などの低減を企業は図れるとしている。

 利用料金は、利用しているストレージゲートウェイ1つにつき月額125ドル。60日間の無料お試し期間がついている。Snapshot Storageの利用料金は、1ギガバイトにつき月額0.14ドルからだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事