台湾Camangi(カマンジ)の「Mangrove 7」といえば、高性能なCPU「Tegra 2」の採用と、凝った背面パネルが特徴の7インチのAndroidタブレットだ。Camangiブランドの魅力を語った1回目、7インチという画面のちょうどよさについてまとめた2回目に次いで、今回は、実機を触ったレビューをお届けしよう!
7インチの画面とステレオスピーカーがAV向き!
まずMangrove 7で便利だと感じたのは、AV関連の用途だ。
2000年前後に携帯オーディオプレーヤーが登場し、人々が音楽CDをリッピングしてパソコンでためるようになってから10年が過ぎようとしている。その間、デジカメやデジタルビデオカメラも一気に身近な存在になった。いまやパソコンには音楽、写真、映像がたっぷりとたまっているわけだ。そうしたコンテンツを楽しむのに、Mangrove 7はぴったりといえる。
まずはハードウェアから見ていくと、そもそも7インチという液晶ディスプレーのサイズが快適だ。第2回でも触れたように、スマートフォンの画面は「お一人様」向けで、二人以上で覗き込む用途に向いていない。一方で10インチのタブレットはサイズは大きいものの、ずっと持っているのには少し辛いサイズと重量だ。片手で持ちながら、もう片方の手で操作したり、指をさして解説しながら写真や映像を楽しめるのが7インチのメリットと言える。
さらに人数が多ければ、本体のマイクロHDMI端子を利用して、テレビに出力すればいい。ホーム画面がそのままミラーリングされるので、手元にあるMangrove 7の画面で見ながら操作することも可能だ。家のリビングルームで家族の写真を見たり、会議室にあるテレビで資料やウェブページを表示したりと、使い道はいろいろある。
SRS対応のステレオスピーカー搭載というのもポイントが高い。スピーカーの位置が本体の上部と底部なので、端末を横持ちしてフルスクリーンで映像を見ると、ちょうど音が左右に出るようになる。タブレットのスピーカーは、モノラルだったり、位置が縦持ち用に設計されてたりしておざなりなことも多いが、Mangrove 7は別格だ。
筆者もBGMを流すのにパソコンを立ち上げるのすら面倒なときにスマートフォン(iPhone)の内蔵スピーカーで音楽を流しているが、やっぱり音質は貧弱だ。それに比べて、Mangrove 7はより音が広がる感じで、例えば、アコースティックギターの音などが気持ちよく聴ける。