Ultrabookはやや大きめの14型を投入
Ultrabook分野でも、興味深い新製品が登場しそうだ。それは14型クラスのディスプレーを採用する、やや大きめのUltrabookである。
現在のUltrabook製品は東芝自身の「dynabook R631」のように、13.3型のディスプレーを採用する機種が主流である。しかし北米市場では、14~15型のスタンダードノートをUltrabookの技術やコンポーネントを使って、薄型・軽量化するというニーズも高いという。そこで14型サイズのUltrabookを開発しているというわけだ。
ディスプレーサイズが大きくなる分だけ、重さは「1.8kg程度」と、R631に比べれば重くなる。だがそれでも、既存のハイスペックモバイルノートと同程度で済むのはホッとするところ。画面解像度等も未定とのことだが、「Ultrabookでも画面サイズはもっと広めがほしい」というニーズに応えるにも十分な製品になりそうだ。なお、スペックや価格イメージ、発売時期は未定。
北米市場向けに
タブレット用テレビアプリも投入
前ページでも触れたように、北米市場ではテレビを見ながら関連情報を閲覧するという用途で、タブレットがリビングなどで使われるケースが多いという。そこで東芝ではタブレット市場でのシェア拡大に向けて、テレビを組み合わせて使うとより便利に楽しくなるタブレット向けアプリを、2012年中に投入するという。
それが「メディアガイドApp」と「リモートApp」である。アナログ時代からCATVが主流で多チャンネル放送が当たり前だった北米市場向けであるが、メディアガイドAppでは番組情報データの作成・配信を手がける企業と協力して、膨大なチャンネル数の番組表や各番組情報を、手元のタブレットで閲覧できる。動作もスムーズで数百チャンネルもの番組表を高速に操作・表示させられるほか、番組の詳細情報も同時に表示できる。
その上リモートAppによって、無線LAN経由でタブレットとつながったテレビを操作して、番組表から選んだ番組をテレビ上で視聴することも可能になる。しかもこのシステムの賢いところは、CATVセットトップボックス(STB)の操作には、赤外線リモコンと同じ信号を発光して機器を操作する「IRブラスター」を利用できるところ。これにより、IRブラスター機能を持つテレビとリモートAppを組み合わせれば、STBが赤外線リモコンの操作にしか対応していない古めの製品でも、タブレットとアプリを組み合わせた快適なテレビ視聴が楽しめるわけだ。
リモートAppはCATV STBだけでなく、衛星放送のSTBやBD/DVDプレーヤーといった、赤外線リモコンで操作するAV機器にも対応するという。それぞれの機器ごとに仮想リモコンが用意されるほか、複数機器を1キーで同時に操作するための操作マクロ作成機能や、1画面上で複数の機器の簡易操作パネルを表示する機能も備える。またテレビ放送だけでなく、インターネットでのVOD番組の番組検索や視聴操作も可能になる。
日本での投入も期待したい、優れたタブレット用アプリとなりそうだ。
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