このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Apple Geeks 第68回

iPhone 4/4Sの「ワンセグ環境」を考える

2012年01月06日 12時00分更新

文● 海上忍

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 SEG CLIP mobileは、いわば「無線LANアクセスポイントを兼ねたワンセグチューナー」だ(アイ・オー・データ機器直販サイトの直販価格は1万1130円)。これはTV&バッテリーなど競合製品も同様で、OSの無線LAN設定をSEG CLIP mobileのアクセスポイントにしたうえで、専用アプリを使い視聴する仕組み。ケーブルを必要としないぶん、屋外で利用しやすいメリットがある。

 サイズも十分。幅85mmに高さ41mmと、iPhone 4/4Sよりふた回りほどコンパクトで、厚さ11mmに重量約50gと気にならないレベルだ。パソコン用のUSBスティック型ワンセグチューナーに比べれば大ぶりだが、iPhoneにも給電可能な3.7ボルト/1020mAhのバッテリーを内蔵しているのだから納得できる。

 肝心のワンセグチューナーとしての性能だが、意外に良好だった。というのも、本体に付いているストラップ風のヒモがループアンテナとなっており、不安だったからだ。少々頼りなさげだが、チャンネル検索時に捕捉できた局はロッドアンテナ型のAndroid端末(Xperia acro/au「IS11S」)と遜色なかった。ちなみに、説明書には「持ち運び時にアンテナを持ったり結んだりしないでください」とあるので、ストラップとして利用してはいけないようだ。

「設定」でWi-Fiアクセスポイントに「SegClipXXXX」を選択する

ループアンテナの感度は良好で、ロッドアンテナ型のワンセグチューナーと比べても引けを取らなかった

 視聴と録画の手順も迷うことがない。App Storeで入手した専用無償アプリ「SegClip」「SegClip for iPad」を利用し、トップ画面で選局するだけ。画面サイズの変更や音声の切り替えは、テレビ画面にオーバーレイされる視聴メニューから操作できる。録画開始も赤丸ボタンをタップするだけ。EPGの画面から、番組開始の通知予約もできる(録画は視聴時のみ、録画予約は現状不可)。

画面サイズは3段階に切り替えでき、フルスクリーン表示も可能だ

視聴時録画に対応しているので、後でじっくり見ることも可能

 全体の印象だが、ワンセグチューナーと外部バッテリーを兼ねるという、いざというときの心強さに尽きる。SEG CLIP mobileが満充電の状態でもiPhone 4/4Sのバッテリーを30%しか延長できないが、緊急時にはそれだけあれば御の字だ。無線LAN到達距離は約8mと、カバンの中に入れておけば事足りるし、ジャマにもならない。必要であれば録画して後で見ることもできる。iPhone用に外付けバッテリーを買うなら、ワンセグチューナーも検討する価値はあるだろう。

録画予約はサポートしないものの、EPGの画面から番組開始の通知を設定できる(青いボタンをタップ)

SegClip App
価格無料 作者アイ・オー・データ機器
バージョン2.0.0 ファイル容量5.0MB
カテゴリーユーティリティ ユーザーの評価(2.5)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 4.0以降
SegClip for iPad App
価格無料 作者アイ・オー・データ機器
バージョン2.0.0 ファイル容量2.9MB
カテゴリーユーティリティ ユーザーの評価(3.0)
対応デバイスiPadシリーズ 対応OSiOS 4.0以降

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中