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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! ― 第27回

Xiのテザリングはどれくらい実用的なのだろうか?

2011年12月26日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 ついにドコモの高速通信サービスである「Xi」対応のスマートフォンが登場した。Xiは下り最大75Mbps(ただし75Mbps対応はごく一部の屋内。ほとんどのエリアでは最大37.5Mbps)、上り最大25Mbps(同じく最大12.5Mbps)の高速通信をスマートフォンで利用できるというだけでなく、テザリング対応も魅力だ。

 FOMAでテザリングを利用するとパケット料金の上限が月8190円に上がったが、Xiではそのような上限の変更はなし。2012年10月以降は、データ通信量が7GB以上になると、上下最大128kbpsの制限か、2GBごとに2625円の追加料金が必要だが、2012年9月まではそのような制限もない。

来年10月以降、データ通信量の制限こそ発生するが、特に追加料金などなくテザリングが利用できるのはXiスマホの大きな魅力だ

 しかし気になるのは、まだ若干狭い対応エリアと実際の速度、そしてバッテリーの消費だ。果たして“実用的”と言えるのか。各地で試してみた。

調査地は新宿、渋谷、横浜、茅ヶ崎の4ヵ所

 今回のテストで用いたのはXi対応スマホの1号機である「GALAXY S II LTE SC-03D」だ。事前にドコモのWebサイトでXiのエリアをチェックし、都内は新宿と渋谷、そして神奈川県の横浜と茅ヶ崎の計4ヵ所を調査地とした。

 実際のエリアについては、上のリンクから詳しく見てもらえればわかるが、東名阪の大都市圏はともかく、それ以外となると現時点では県庁所在地の市街地程度だったりする。Xi対応スマートフォンであれば、実際にはFOMAによる通信も利用可能でテザリングによる追加料金も不要なのだが、高速通信が使えなければメリットは小さい。まずは購入前に自分の地域で使えるかチェックは必須だろう。

 テストでは、各地でノートPCを使いSC-03Dのアクセスポイントに接続し、以下の項目をチェックした。

●通信速度
価格.comが提供するブロードバンドスピードテストを使い、3回計測。上下の通信速度をチェックする。
●ブラウザーの表示はスムーズか
ノートPC上のInternet Explorer 9から、ASCII.jp内のページを10ページ程度読み込んだ。各ページにある文章や画像が全部表示されているか、ページの下までスクロールする。
●YouTubeの視聴はスムーズか
YouTubeの3分の動画を再生し、実際に視聴が終わるのに何分かかるかをチェックした。途中で止まる、遅延があるなどすれば、実際の再生時間は3分より長くなってしまうわけだ。
●ファイルのダウンロード速度
約3MBのファイルをファイル共有サービスの「firestorage」にアップしておき、これをダウンロード完了までの時間を計測した。
●ファイルのアップロード速度
ダウンロードの逆で、約3MBのファイルをfirestorageにアップロードが完了するまでの時間を計測。
●バッテリーの消費
各テストを行ないつつ、テスト終了までにどれだけのバッテリー消費があるのかチェックする。電池消費をチェックするため「Battery Mix」というAndroid用アプリを使った。通知バーに現在の電池残量を表示するほか、電池の消費の進行具合をグラフで表示してくれる。

 さてテストの結果が以下の通りだ。

  新宿 渋谷 横浜 茅ヶ崎
Xi表示 LTE/3G LTE LTE/3G 3G
下り通信速度 0.9Mbps 5.5Mps 3.1Mbps 5.4Mbps
上り通信速度 0.2Mbps 0.5Mps 0.3Mbps 0.4Mbps
ブラウザー 遅い 一度固まったあとスムーズ 写真表示ワンテンポ遅れる 各ページワンテンポ遅れる
3分のYouTube動画 3分49秒42 2分58秒64 2分59秒67 2分59秒39
firestorage(ダウン) 11秒17 21秒67 7秒98 5秒80
firestorage(アップ) 1分35秒72 1分9秒19 1分25秒24 1分13秒43
バッテリー消費 13%/34分 6%/16分 10%/18分 8%/19分

 「表示」はSC-03Dのアイコンに「LTE」の表示が出たかどうか。後述するがXiエリア内であってもFOMAで接続することもある。通信速度は最大値を確認している。ブラウザーは筆者の主観。YouTubeはストップウォッチを押すタイミングの関係で若干3分より短い時間になっているものもある。3分以内なら遅延などはなかったと思っていい。

 最後のバッテリー消費は、各地でテスト開始時の電池残量と、終了時の残量から算出。新宿なら“34分で13%消費した”という意味だ。記事の最後にテスト全体を通しての消費も掲載した。テストの際は各地に鉄道を使って移動しているが、その間はテザリングはオフにした。またテスト以外の操作はしていないが、メールなどはあえて普段の利用環境を想定して、自動受信・同期という状態にした。なお省エネ設定はオフだ。このテスト内容は4時間会社から出て外回りをしている感じに近いのではないだろうか。

 次ページでは各テストの状況を詳しく見ていく。

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