iPad 2がリビングルームを本格的に攻め始めた
続いて紹介されたのは、Namco Networks Americaの空中戦シミュレーター「Sky Gamblers:Air Supremacy」(日本未発売)。とにかくめちゃくちゃリアルなHDグラフィックで描かれる空中戦の様子は、専用ゲーム機も顔負けだ。
「このゲーム、iPad 2の画面でプレイするのもいいけど、こうやって遊ぶともっと楽しいんだ」。
何をやり出すのかと思ったら、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2(字幕版)」(SD購入:2000円、レンタル:400円)や「カーズ2 (字幕版)」(HD購入:2500円、SD購入:2000円、レンタル:400円)といった、この冬iTunesでレンタルできるオススメ映画を紹介すべくApple TVをつないであったテレビのほうに向き、iPad 2のホームボタンを2度押し。画面下のドックからAir Play機能を呼び出して、iPad 2の画面ミラーリングを開始した。
「そんな機能、知ってるよ。俺もたまにプレゼンでプロジェクターにApple TVを接続して、ワイヤレスで講演やっているし。確かにあれをやっていると世界でも最先端のスタイルで講演している優越感に浸れていいけど、それがゲームとなんの関係が……」。
ここで、頭の中を「いや、まさか……」という言葉が横切った。Air Playミラーリングは、iPad 2の画面を無線LAN経由でApple TVに転送表示する技術だ。ゲームの画面、それも空中戦シミュレーションゲームの画面となると、それなりにタイミングもシビアなはず、ディレイ(表示の遅れ)があっては、プレイにならないんじゃないか、と勝手に思い込んでいた。
しかし、今やエースパイロット気分のブロドリック氏は、テレビの大画面を食い入るように見つめながらiPad 2を右に左にゆらして、敵戦闘機を撃ち落とすと、「ふふん」と得意げに鼻を鳴らした。
「スコット、やるじゃん!」。
だが、さらに驚かされたのは、その後だった。
ブロドリック氏が続いて取り出したのは、もはやiPadの情報を扱う者としては見飽きた感のある「Real Racing 2 HD」(600円)だった。
「へー、何? 今さら、Real Racing 2 HDのデモをしようというの?」。
Real Racingシリーズといえば、常にiPadの最新テクノロジーを真っ先に取り入れて、iPadを紹介する際に必ず登場するアプリのひとつ。iPadを紹介する記事や講演をたくさんこなしている筆者にとっても、やり込んだゲームのひとつだ。
しかしその時、「そういえば、最新のアップデートをかけ忘れていた」ことを思い出した。「でも、新しい機能を追加する余地なんかあったっけ?」。
これが、あったのである。正直ビックリした。前バージョンの「Real Racing 2 HD」では、「Apple Digital AVアダプタ」(3980円)およびHDMIケーブルでiPad 2と大画面テレビをつないで表示させることができた。しかも、テレビ側にレーシング中の画面を映し出しながら、手元のiPad 2の画面にはコースを表示するというデュアルディスプレーならではのプレイ環境を実現して、世の中を「あっ!!」と言わせた。
それを上回る何があるというのか?
ブロドリック氏は、こちらが何も知らないことに気が付いたのか、得意げな表情になり、満面の笑みを浮かべ始めた。
「いったい何が……」。
答えは、次のページで。
Real Racing 2 HD | |||
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価格 | 85円(アプリ内課金) | 作者 | Firemint Pty |
バージョン | 1.12.02 | ファイル容量 | 446.2 MB |
カテゴリー | ゲーム | ユーザーの評価 | (4.5) |
対応デバイス | iPadシリーズ | 対応OS | iOS 3.2以降 |