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行っとけ! Ubuntu道場! ― 第51回

~師範、ARMって何ですか!~

2011年12月15日 12時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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ARMのメリットってなに? ていうかどうやってUbuntuで使うの?

小林:で、ARMをUbuntuで動かすと何が幸せなのか、という部分ですよね。

ミズノ:ARMはワットパフォーマンスと、消費電力の低さに優れていることが強みですね。

編集S:消費電力が低いのはわかるけど、ワットパフォーマンスって何なのだ。「消費電力あたりの性能」っていう意味でいい?

ミズノ:そんな感じです。性能半分だけど消費電力半分になります、っていうのだとワットパフォーマンスは一緒になりますが、ARMの場合はだいたい、性能半分だけど消費電力は1/3です、ぐらいの感触。

あわしろいくや:もともとの消費電力、IntelやAMDのモバイルCPUではせいぜい20wなところ、10w切るのが普通ですからな。5wも珍しくないです。GPUフルで回してそれぐらい。

hito:待機電力が低いのもポイントかなぁ。今どきのノートPCとタブレットの動作時間の差は、まあほとんどCPUの差なので。その分性能は低いですけど、「それなり」の使い方はできる、と。

編集I:消費電力が低いってことは、発熱も低い、ってことですね( ´ ▽ ` )ノ

ミズノ:で、モバイルするにも有利だし、おうちサーバーみたいなものを使う時も消費電力面で便利、と。

hito:まあ、ストレージ周りのI/O性能が足りないとか縛りもあるので、「ふつー」のUbuntuとして使おうとするともっさりするんですけどね……。

やまね:ストレージと言われて黙っていられない人がいるようです。

あわしろいくや:ストレージゴッドと呼ばれるのは構いませんが、ストレージネタすべてを振られても困るんですな!

編集S:(ひそひそ)構わないんだ……。

さかもっちー:(ひそひそ)ここまで崩壊したキャラにはなりたくないぐにゅう……。

編集I:(ひそひそ)時間の問題だと思うのです……/(^o^)\

さかもっちー:(ひそひそ)ぐにゅぅ!?

あわしろいくや:くすん。

編集S:で、なにを基準に選ぶべばいいんで……。

hito:「Ubuntuで動くやつ」が答えですかねぇ。どれも性能面では劇的な違いはないですし、Ubuntuではたいてい2つぐらいのハードウェアしかサポートしてないので、あんまり選ぶ余地はないんです。

ミズノ:毎回リリースノートに「○○用」とかって書いてあるんで、ハードウェア買うならあれに合わせれば大丈夫ですね。

あわしろいくや:リリースノートに書かれてないケースだと、いまのところは「Cortex A8以上なら大丈夫」と覚えておくのがいいですな。これより古い命令セットだと動かないので。

hito:あとUbuntuで使う場合も、まだインストーラーが完備されてない、とか制限はありますね。

やまね:あれ、インストーラーないの?

hito:Oneiricだと、Dynabook AZは/以下がそのままtar.gzになってます。他のやつはファイルシステムを丸ごとddしたやつだったり。

やまね:へー。

ミズノ:機種ごとにブートイメージからなにからなにまで別ですからねぇ。

編集S:え、なにそれ。

hito:ARMはいろんな事情により、SoCどころか機種ごとにカーネルが違う恐れがあります。最近はだいぶ改善してきて、SoC単位では同じにしようよー、という働きかけが行われていますが。

編集I:SoCごとに別のアーキテクチャみたいなものでしょうか?

小林:そう考えて頂くのが正しいと思います。

編集S:それはどういうことなのー。

あわしろいくや:えーと、いまどきのPCとMacって、CPU一緒ですけど中身は違うアーキテクチャというか、ブート時のお作法が違いますな。なのでMacを使う時は専用のごにょごにょした処理が必要になるはずです。Apple製品使わないのでよく知りませんけど。

ミズノ:BIOSとEFIなんで、どっちが進化しているのか、という話ではあるんですけどねー。

hito:で、ARMはSoCごとに、同じCPUではあるけど、ブートのときのお作法がまるっきり違ってたりします。だいたいはU-BootかRedBootがブートローダーやってて、そこから何とかしてカーネルを起動させる、みたいな感じで。

編集S:う、なんか難しい話になってきたのだ……。具体例を!

hito:PCの場合だと、BIOSが起動デバイスのMBRにあるブート指定を読み込んで起動、てなことが決まってます。これはどこのPCを買ってきても一緒ですよね。

編集S:ほうほう。

hito:ところが、ARM製品の場合はこのへんが決まってません。たいていはU-BootかRedBootっていうファームウェアが入ってて、そいつが「このカーネルを起動させろ」みたいな指定を準備してます。MBRに入るGRUB相当の部分が、ファームウェア組み込みになってるわけですね。

瀬尾浩史:結果としてインストール方法とか変わってくるわけペン?

hito:Debianだと片っ端からd-iで対応してたりもしますが、Ubuntuだとアプローチが微妙に違うんですよねー。たとえばTrim Sliceのインストーラーなんかは、こんな感じ。

Trim Sliceのインストーラー。内部でやっているのは、「1. インストールイメージのtarballを展開。2. インストール先のストレージ容量にあわせてファイルシステムをリサイズ」という豪快な方法。たしかにインストールはできるけど……それはいいのか……

やまね:ふへー。

瀬尾浩史:ちょっとびっくりするぐらい豪快ペン。

編集S:よし、なんか編集Sの手には負えないことがわかった!

ミズノ:とりあえず把握しておくべきは、「1. ARMはいろいろ種類があるので注意が必要」「2. 機種ごとに専用のイメージが必要」「3. 対応している命令セットによってはUbuntu動かないので下調べ重要」と。


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