使い勝手はなかなか良好
予備のモバイルバッテリーにもなる
個人的には正直それほど期待せずにテストを始めたのだが、予想以上に操作感は快適だった。スマホ側には専用アプリをインストールし、無線LANの接続をSEG CLIP mobileに切り替えるだけで、普通にテレビが見られる。無線で番組を飛ばしているからって、大きな遅延があるわけでもないし、字幕表示も可能だ。
便利と思った機能としては、番組開始お知らせ機能と自動電源オフの2つ。お知らせ機能では番組表で見逃したくない番組を設定しておくと、実際に始まる5分前にポップアップで警告してくれる。また自動電源オフでは、無線LANによる接続が5分以上ない場合にSEG CLIP mobileの電源が切れるのでバッテリーをムダに消費しない。
さらにSEG CLIP mobileを普段からカバンに入れておいてもいいなと思ったのが、本機をスマートフォンを充電するためのモバイルバッテリーとして使える点だ。3.7V/1020mAhと容量的には大きくないので、あくまで予備にしかならないが(メーカーサイトでは「iPhoneを約30%程度充電できます」という表現が用いられている)、ワンセグを見ない場合でも、単なるカバン内のバラストにとどまるわけではないところが“普段から持ち歩いても損はない”感につながってくる。
ただ若干惜しいのが、SEG CLIP mobile側のコネクターがminiBタイプである点。ここのコネクターはスマートフォンでより一般的なmicroBタイプであってほしいところだ。SEG CLIP mobileの充電もUSBケーブル経由で行なうのだが、あまりいろいろな種類のケーブルやコネクター類を持ち歩きたくないのである。
あとは年に何回ワンセグを見るかで
買いかどうかが決まってきそう
なお本機の価格は実売で8000~9000円前後。あと実際に買うかどうかは年に何回くらいワンセグを見る機会があるかという部分につきるのではないだろうか。月に1回以上ワンセグを見る機会がユーザーであれば、使い勝手も結構いいので買いの一品と言えそうだ。