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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第94回

6画面ディスプレーに出力できるPCを自作する技【後編】

2011年12月13日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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PCの自作はやっぱり楽しい

 久しぶりに自作パーツの山を前にすると、楽しくなってきた。年末になってしまったが、今年初めてのPC自作だ。まずは、マザーボードを取り出し、CPUを装着。CPUクーラーは「無限参」をチョイスした。低発熱とはいえビデオカード3枚を24時間365日動作させるので、夏の運用も考えエアフローにこだわったのだ。PCケースの前面から吸気し、背面から排気する。CPUファンもそのフローの真ん中で同じ方向に回転させることにした。

組み立て開始!

 ノリで組んでいたら、早速ミスその1。CPUファンを右側に付けたらメモリスロットに干渉してしまった。きちんと確認してから作業しないと2度手間だ。続いて、ケースにセットし、ケーブル類をつないでいく。電源ユニット「SILVERSTONE SST-ST75F-P」は不要な電源ケーブルを外せるので、スッキリできるのがうれしい。ケーブルもメッシュ仕上げで高級感がある。

CPUファンを付ける方向を間違えた

ケースをセット

バックパネルをはめる。非常に堅いが、きちんとはめないとマザーボードを固定できない

マザーボードをセット

細かいピンを手元で付けられるアダプタが付属していた。昔はこんな便利なものはなかったのに……

ストレージはワンタッチで出し入れできる

 1時間ほどで組み上がった。ケーブルをまとめて、空気の通り道を邪魔しないようにする。まずは、この状態で起動チェックだ。数え切れないほどPCを組んだが、この瞬間はまだ怖い。起動しなかった時に、原因を探すのに膨大な時間を取られてしまう可能性があるからだ。

 今回は、なんとか成功。画面が表示されてほっとした。しかし、ビープ音が鳴り、「CPU Fan Error!」との表示が。チェックしてみると、CPUファンの電源を別の所から取ってきてしまっていた。ミスその2だ。差し直したところ、問題なく起動した。

一通り組み上げた

画面は無事表示されたが、CPUファンがエラーに

早速Windowsをインストール。OSはWindows 7 Ultimate 64bit版

見た目は同じだがレスポンスは上々

 PCを仕事場に運び、DVIケーブルを3本、HDMIケーブルを3本装着。6枚のディスプレーにつなげる。そして電源オン。すでにWindowsをインストールしているので、ログイン画面が表示された。続けて、マザーボードとビデオカードに付属するCDからドライバ類をインストール。Windows Updateを実行し、再起動する。

DVIとHDMIの系統出力を利用する

上3枚がDVI、下3枚がHDMIで接続している

 画面の位置がばらばらだったので、「画面の解像度」で調整する。ディスプレーの番号がわからない場合は「識別」をクリックすれば大きく表示される。実際の位置と同じように合わせ、メインのデスクトップを指定したら「OK」をクリック。利用する準備が整った。そこで気になったのが、下3枚のディスプレー。フルHDで表示しているはずなのに、全画面表示されないのだ。ディスプレーのメニューから全画面表示を指定しても変わらず。これは「AMD VISION Engine Control Center」で設定する必要があるのだ。「マイデジタルフラットパネル」→「スケーリングオプション」を開き、ゲージを0%にすればいい。

ディスプレーの表示位置を調整する

HDMI接続でも全画面表示させる

CPUやメモリもきちんと認識されているようだ

 これで、新PCでのマルチディスプレー環境が完成。早速Google Earthをインストールして全画面表示してみた。以前の環境では何度か表示したことがあったが、23型×6画面はなかなかの迫力だ。前回書いたように、ディスプレーの高さがずれているのは重ね重ね残念。はやくディスプレーアームを買い直さねば。

 もちろん、普段は仕事に使っている。最近、Twitterの複数のタイムラインやFacebookをリアルタイムでチェックする必要が出てきたので、大きなデスクトップはうれしいところ。複数のブラウザを開くのも余裕だし、複数台のPCをリモート操作するのも簡単。仕事の効率がアップするのは間違いない。4K2KのPCディスプレーが出るまではこの環境で頑張ろうと思う。

広大なデスクトップは最高!

忘年会ラッシュでダイエットはまさかのリバウンド

 「PC・スマホと連携できる体重計を活用してダイエットする技」でダイエットを始め、約束の2ヵ月が経過した。8kg痩せた頃、恐るべき忘年会ラッシュが始まり、物の見事にリバウンド。比例して体重計に乗る回数が減っていたのが敗因か。一度仕切り直し、年明けに後編を掲載する予定だ。

こちらがスタート時の写真。現在はどこまで戻っているのだろうか?


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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