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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第229回

猫があふれる染井の小さな広場

2011年12月09日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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日向での猫の撮り方

 猫がたくさんいて楽しいのでここでしばらくのんびりしようと腰を落ち着けると、猫たちも慣れてきたのか、我々のことを無視して動き始めるのだが、どうも人を怖がるのがキジトラ。

 広場の裏口でちょこん。

両手を揃えた仕草と模様のシンメトリーさがあまりに決まっていて思わず撮影。「おかえりなさいませ」という感じ?(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

両手を揃えた仕草と模様のシンメトリーさがあまりに決まっていて思わず撮影。「おかえりなさいませ」という感じ?(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

 この季節、商店街の小さな広場なので、少しでも日が傾くと影がさーっと落ちて日陰になる。日向で撮るか、日陰で撮るか。

 身体は日向で顔が日陰、なんてパターンは最悪なので、どの猫がどこにいるかよく見極めるのである。

 あ、日向に行った、と思ったら、警戒心が強い猫の時は少し離れてそーっと。

背景に影が落ちていて暗い分、スポットライトが当たったようにキリッとなる。こういう角度を狙うのも手(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

背景に影が落ちていて暗い分、スポットライトが当たったようにキリッとなる。こういう角度を狙うのも手(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

 日向で順光だとまぶしくて目を細めたりするけれども、キリッとした写真が撮れる。 くつろいでいて近寄っても大丈夫そうだなと思ったら、そーっと近づいてローアングルで。

根っこの間にはまってお昼寝としゃれこむの図。あまり人を怖がらないこともあって、のんびりしておりました(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

根っこの間にはまってお昼寝としゃれこむの図。あまり人を怖がらないこともあって、のんびりしておりました(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

 日向シリーズ最後は黒猫。日向で伸びをしているなぁと思ったら、いきなりこのポーズ(前ページ冒頭写真)。

 猫は若いほど面白いですな。彼らときたら、警戒心と好奇心のせめぎ合いの中で生きてるのだから。

 その上、みな遊びたい年頃なのである。ちょっと警戒心が緩むと、すぐほかの猫に近づいては手を出したり口を出したり飛びかかったり組み合ったり、見てると面白くてしょうがないので、それは来週まとめてやることにしました。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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