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スマート忍法 虎の巻~iPhone編

iPhoneで音質がめっちゃ良い動画を撮る「AR-4i」の術

2011年12月09日 12時00分更新

文● ニンジャ盛田/ASCII.jp編集部

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手撮りでこの動画は感動でござる

 というわけでさっそくAR-4iを片手に、ギークのおまつり「MAKE:Tokyo Meeting 07」(関連記事)で遊んできた。ピョコピョコとツノを出した“なんか黒い鉄っぽいやつ”を持って近づいていく様子は我ながら怪しく、意図せず忍者感が高まった気もしている。

 まず撮ったのは宇多道信さんが電子楽器「ウダー」(関連記事)で演奏する、「ピタゴラスイッチのテーマ」。アンプの付いたリコーダーのような、ウダーならではのやわらかい余韻がしっかり録音できていて感動する。撮影はもちろん720pのHD画質だ。お父さんがピアノの発表会を最前列で撮るときにもしっかり使えそうだ。見かけがちょっと怪しいけど。

 つづいては、廃棄品のギターをスピーカーとして再利用した「ファントムスピーカー」(by タンジブルデザイン)のデモ演奏。ギターの音色が濁ることなくすっきりと聴こえ、そして2台が左右で鳴っているのがちゃんと分かるはず。電子楽器だらけ、雑音だらけの一角でも、ちゃんとスピーカーの音色を中心に集音できているのがうれしい。

 集音面ではもう1つ、超小型飛行体研究所による超小型プロペラ飛行機。ガヤガヤざわめく雑音の中から、ヴィイイィーン……とプロペラ音がはっきり聞こえてくる。本気で感動した。今までiPhone内蔵マイクで録っていた動画は一体何だったんだという気さえしてくる。

 次にUstream公式アプリを試してみたが、音声がモノラルになってしまった。残念だが、当然ながら内蔵マイクよりは音質が良い。入力レベルの調整やフィルターの設定はそのままなので、「ステレオ対応のアプリが出るまではモノラルでも構わんよ、ガハハ」と割り切ればそれなりに使える。

 その後もツイキャス/ニコニコ生放送と試したが、軒並みモノラルだ。ここまでステレオが嫌われているのは、映像/音声データ総量の通信側による制約が大きい。現在の配信画質にステレオ音声をのせるとなるとビットレートが追いつかないのだそうだ。今後LTEなど高速通信帯が導入されれば、アプリ側のアップデートもかかるかもしれない。

 それから「TASCAM iM2」(前回レビューしたマイクデバイス)と同じように、iPhone 4Sを接続するといきなり3G回線が圏外になり、しばらくするとWi-Fiも使用不可能になることがあった。Live配信したいときはiPhone 4S以外を選んだ方が無難だ。

忍者の結論――
ライブ配信を割り切ったら“買い”!

 というわけでズゴゴゴゴっと試した結論は、“機能面に納得できたら買い”だ。

 ネックはやっぱりライブ配信だ。「まあモノラルでも全然いいんじゃない」と割り切れば、音質そのものはかなり良い。フィルターも高機能なので、YouTubeを見て「やだ、これいいじゃない……」と感じた人なら、まずポチっても心配無用でござるよニンニン!


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