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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第79回

KORGは「けいおん!」を本気で愛していた

2011年12月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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かんばい!

―― それで第一弾のamPlugが発売されて、これもものすごく売れましたよね。

佐野 いい時期に出すことができたんですね。第一弾がすごい人気だったので、すぐにそのカラーバリエーションということで第二弾を出しました。中身はほとんど同じなんですけど。

―― 全部でどれくらい行きましたか?

佐野 これは各モデル3000個の限定だったんです。第一弾、第二弾合わせて1万8000個ですね。

2010年3月下旬に発売された第一弾は全モデルアイボリーホワイト。6月上旬に発売された第二弾は唯モデルがピンク、澪モデルがブルー、梓モデルがグリーン

―― 発売直後からプレミアが付いていた記憶があるんですけど。

佐野 そうなんですよ。限定で出したものだから、“投資”目的で買っていく方がいらっしゃって。

坂根 本来は楽器屋に足を運ばないお客様向けのつもりだったんです。高いギターはお店で試奏して買われるんですが、電子楽器のようにあまり個体差がないものは、ネットでポチッとやってしまう。それって寂しくないかい? ということで始めたつもりなんです。でもネットの力が強すぎて、店頭に並ぶことなく第一弾は予約だけで売り切れてしまいました。

佐野 アナウンスしてお店からの注文だけで完売してしまいましたね。

―― それはまたものすごい勢いですね。

佐野 ただ、実店舗に並ぶ分も考えて、amPlugの従来機種と一緒に並ぶようなポップを作ったんです。そうしたら「けいおん!」版を手に入れらなかったお客様が、ギターに直接挿してヘッドホンで練習できるというamPlugのコンセプトを理解してくださった。それで買っていかれたんですね。だから「けいおん!」版を出したとき、レギュラーモデルも国内販売は平常月の倍以上売れたんです。

―― amPlugという製品の認知度が上がったと。

佐野 上がりましたね。Twitterなんかでも「けいおん」で検索すると、amPlugで引っかかったりするんですよ。逆にamPlugで検索するとほとんど、けいおんけいおんけいおん……。

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