テキストの入力はやはりノーパソが断然速い
つづいてテキストの入力について。まずパソコン用のWordで一枚の簡単な書類を考え、同じ書類を作成してみた。およそ500字ほどの書類でパソコンで作成すると約4分30秒ほどで完成した。
Optimus Padを机の上に置いて横画面で両手入力してみると(iWnnのQWERTYキー)、入力だけで約14分20秒かかった。iPad 2では縦画面のままQWERTYキーを使い、これも机の上に置いたまま両手入力をした。こちらは約14分55秒。パソコンと比べてブラインドタッチがほとんど無理なうえ、文字ボタンの切り替えがあるのでタブレットのほうが入力に手間取る。
特にAndroid用のiWnnでは記号に含まれる文字は入力するのに手間がかかる。iPadのほうがその点では文字ボタンの切り替えは少ない。iPadで若干時間がかかったのは縦画面でQWERTYキーが小さかったせいかもしれない。横表示だとOptimus Padとほぼ同じ結果になるだろう。
どうしてもテキストの入力を速くしたいのであれば、Bluetoothキーボードを常に持ち歩くという手もあるだろうが、そこまでするならノートパソコンにした方が早いという考えもあるだろう。その判断については、皆さんにお任せしたい。
ファイル送信系サービスを
タブレットで利用するのは難しい
仕事でタブレット端末を使うのであれば「ファイル送信サービス」を活用する人が多いのではないだろうか。筆者がパソコンでよく使うのは定番の「宅ふぁいる便」と「firestorage」だ。しかしこの2つのサービスは、タブレットには対応していない。
基本はウェブブラウザーからの操作になるので「ファイルの選択」や「送信」ボタンを押すといったところなのだが、実際にファイルをアップロードすることができなかった。この場合は「Dropbox」などを代替に使う手はある。ファイルを相手に送る場合は、共有機能を使えばいい。
だが逆に、誰かが宅ふぁいる便やfirestorageでファイルを送ってきた場合はどうだろうか? Android端末であれば、普通にファイルをダウンロードしたあとで「アストロファイルマネージャ」などのファイラーでファイルの中身をチェックできるほか、ZIPファイルなども扱える。一方、iPadではファイルを自由に扱うことが難しい。
ノートパソコン代わりの環境づくりは
スマートフォンユーザーならスムーズ
ここまで紹介した以外にも、ストリーミング動画を見る、画像の編集をする、といった操作もアプリを使えばタブレットで可能なので、ノートパソコン代わりに使えるシチュエーションは多い。ただしそれには代用するためのアプリや周辺機器を準備しておくのが大前提だ。
一方で、こういったアプリはスマートフォンに詳しい人ならすでによく知っているという人も多いはず。そう考えると、筆者はノートパソコンをタブレット代わりに使いたいのなら、ちょっと遠回りに見えるが「ケータイからスマートフォンへの移行」をオススメしたい。そこでアプリの使い方をマスターしてしまえば、ノートパソコンからタブレットへの移行もスムーズになるはずだ。
逆にスマートフォンに詳しい人であれば、今はノートパソコンを持ち歩いていても、実はタブレットだけで十分だったりしないだろうか。手軽に使えるタブレットを一度試してみてはいかがだろうか。
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