AirPlayとDLNAで広がる、iPhoneの可能性 第1回
初歩から始めるネットワークオーディオ
CDを上回る高音質再生にこだわれる「DNP-720SE」
2011年11月30日 10時00分更新
設置の自由度が高い無線LAN接続! WPSでらくらく設定
それでは、DNP-720SEを使ってみよう。本機は単品コンポーネントのソース機になるため、実際に使用するにはアンプやスピーカーが必要だ。
上の写真は同じデノンブランドのプリメインアンプ「PMA-390SE」とスピーカー「SC-A55SG」を組み合わせたもの。実売で10万円を切る、同社コンポーネントではエントリークラスとなるが、コンパクトに設置ができ、必要に応じてアップグレードもしていける。DNP-720SEで、ピュアオーディオの世界に足を踏み入れる層にお勧めしたい構成だ。
なお、DLNAを使ったネットワーク再生には、これ以外にメディアサーバー機能を持ったNASか、Twonky ServerなどDLNA対応サーバーソフトをインストールしたパソコン、有線LANまたは無線LANの環境が必要になる。
最初にネットワーク設定が必要になる点は、面倒と言えば面倒だが、有線LANで接続する場合は、通常ルータのDHCPの機能が有効になっているはずなので、ルーターのハブにLANケーブルを接続するだけで済む。
無線LANで接続する場合でも、本機はWPS(Wi-Fi Protected Setup)対応であるため、対応する無線LANルーターとの接続であれば、ボタンを押すだけで設定が済む。対応機器がない場合は、手動でWEPやWPAのパスワードを打っていく形になる。SSIDやWEPを設定するための英数字は、携帯電話のようにリモコンのテンキーで打てる。
筆者の場合、該当するメニューがどの階層に置かれているのか、慣れるまで多少時間がかかったが、特に悩むことはなく設定を済ませられた。
注意点としては、接続に有線LANを使うか無線LANを使うか指定する必要があること。また、iPhoenアプリの「Denon Remote App」を利用して本機を操作したい場合や、AirPlay時にiPhoneからの操作に連動して本機の電源をオンにしたい場合は「Select Stanby Mode」のメニューで「On」を選んでおこう。
いずれにしてもすでに自宅にネットワークがある場合には、それほど迷うことなく、接続が可能になるはずだ。