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AirPlayとDLNAで広がる、iPhoneの可能性 第2回

手軽なのにネットワークオーディオ魅力を1台に凝縮

AirPlayの快適さをシステムコンポで楽しむ「RDC-N7」編

2011年12月02日 10時00分更新

文● 広田稔

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使って分かる、AirPlayの手軽さ!

 RCD-N7は、AirPlayのよさを実感できる製品だと言う点をテストしてみて実感した。筆者の仕事場にはこれまでAV機器らしいAV機器がなかったが、RCD-N7なら机と少し離れた場所に置いて、部屋全体を包み込むような少し大きめの音量で聞けるし、デスクサイドにコンパクトにおくこともできる。

 しかも操作は手元にあるiPhoneで完結すると言う点は嬉しい。

iPhoneからすぐに音楽を流せる。この手軽さはヤミツキになる感じだ

 ワイヤレスという観点では、Bluetoothヘッドホンという選択肢もあったのだが、手軽さではAirPlayのほうが断然上だろう。ペアリング処理が不要だし、対応するプロファイルが用意されているかどうかに頭を悩ませなくて済む。あっけないほど簡単で、意識せずにつながるという点こそがAirPlayの使いやすさの証拠である。

 そして手間がかからないということは、音楽を聴く時間が増えるという意味でもある。短期間ではあるが、RCD-N7を試用して、しっかりとしたスピーカーで音楽を楽しむ機会が大幅に増えた。

 一般的に手軽さと音質がトレードオフになりがちなゼネラルオーディオだが、コンパクトでありながらRCD-N7はあなどれない高音質機である。手軽だからといって、音が悪いなんてことは考えずに使える点も高印象である。

 ちなみに筆者お気に入りの使い方は、RCD-N7で豊富なラジオ番組を聴くこと。ここで言うラジオはもちろんAM/FM放送だけではない。

 まず仕事場のBGMとしては、iPhoneアプリの「Tunemark」がおススメ。これでインターネットラジオを流す。さらにiPhoneアプリの「radiko.jp」もAirPlayに対応しているので、AMラジオもストリーミング配信のよりクリアーな音質で再生できる。

 もちろんvTunerやアナログのFM放送などRCD-N7の機能も活用可能。これらを組み合わせれば、ほとんど無限に感じられるぐらいのチャンネル数となる。難点といえば、気分に合った番組を探すためについつい長時間チャンネルを切り替えてしまうことぐらいだ。

有線LANならつなぐだけでOKなのでかなり楽。WEPキーやSSIDの入力のため、手動では無線LAN設定が少し手間取るので、WPS対応機器との組み合わせをおススメしたい

 なお、パソコンやネットワークにあまり詳しくない人は、無線LANのセットアップに戸惑うかもしれないが、その場合は最小限の手順でネットワーク設定が完了する、WPS対応無線LANルーターの導入をおススメする。その手順を解説したDNP-720SEの記事も掲載するので、合わせて読んでほしい。


個人だけでなく、家族で導入する場合にも要注目

 iPodは、カジュアルに音楽を楽しみたい層に大いに受け入れられて爆発的に販売台数をのばした。同じアップルが作るiPhoenも、同様のライフスタイルを実現してくれる。そこにRCD-N7があれば、鬼に金棒、弁慶に長刀というわけだ。

 なおこれだけ充実したネットワーク再生機能を装備しつつ、CDも再生できるという点も注目。自分はiPhoneやパソコン中心に音楽を聴くけど、家族はまだまだCDを使っているというシチュエーションで役立つだろう。iPhoneとクールに連携できるオーディオ機器を探しているのなら、ぜひ選択肢に入れたい1台だ。

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